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ブックレストラン

読んだ本の記録、感想,好み度。ブックトークシナリオ、司書としての授業支援記録
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『あの子のことは、なにも知らない』栗沢まり

あの子のことはなにも知らない→Amazon昨日、クラス全員の高校合格発表が終わった。教室にはクラスメイトたちの弾む声が響いている。秋山美咲が目をやると、窓側のいちばん前の席で、ひと月ほど前に転入してきた渡辺和也がいつものように机の上につっぷしている。美咲は和也に「ねえ、持ってきた?」と声をかけるが、和也はぴくりとも動かない。和也は遅刻常習犯、気に食わないことがあるとすぐキレる。クラスの誰からも無視されてい...

『マリはすてきじゃない魔女』柚木麻子

マリはすてきじゃない魔女→Amazonだれかのための「すてき」はもういらない。自分の心に素直になれば、あなたも「魔女」になれるかも!?ふたりの魔女ママとくらす11歳の魔女マリは、食いしんぼうで、おしゃれが大好きな女の子。「魔法は自分のために使ってはいけない」きまりを今日も忘れ、ジャムドーナツを「倍数の魔法」で巨大化させたから学校じゅうが大パニック! 親友ふたり、算数が得意なスジと魔女に憧れるレイのおかげで...

『砂漠の旅ガラス』長谷川まりる

砂漠の旅ガラス→Amazon☆☆☆☆AIも電力もない世界で人間のあり方を問う。AIによって人類ほぼ滅亡……。“防腐塵(ぼうふじん)”という特殊な砂におおわれた、植物と電力が存在しない世界で、人間の末裔たちはどう生きるのか? 砂漠を自由気ままに旅してお宝を探す“旅ガラス”のぼく。実は数年前にある事件から逃げてきた過去があった。きっかけは、ポケットの中の茶色い謎の物体。この謎の物体をめぐり、生き方の違うさまざまな民族...

『神に愛されていた』木爾 チレン

神に愛されていた→Amazon☆☆☆☆小説を書くことに翻弄される二人の女。どうしようもなく背負ってしまう因果。無傷ではいられないのに、それでも私は書き続けるのだ、という覚悟。そのすべてを封じ込めた物語をチレンさんは書いてしまった。――――窪美澄(作家) 彼女は己の何もかもを削ぎ落しながら、美しく繊細な物語を紡ぐ。そうして生まれた作品は眩いばかりの光を放ち、同時に深い闇を孕む。この作品は、まさしく木爾チレンそのも...

『ツミデミック』一穂ミチ

ツミデミック→Amazon☆☆☆☆大学を中退し、夜の街で客引きのバイトをしている優斗。ある日、バイト中に話しかけてきた大阪弁の女は、中学時代に死んだはずの同級生の名を名乗ったが――「違う羽の鳥」 失業中で家に籠もりがちな恭一。ある日小一の息子・隼が遊びから帰ってくると、聖徳太子の描かれた旧一万円札を持っていた。近隣の一軒家に住む老人にもらったというそれをたばこ代に使ってしまった恭一だが――「特別縁故者」 鮮烈な...

『レモンと殺人鬼』くわがきあゆ

レモンと殺人鬼→Amazon第21回 『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリ受賞作! 「どんでん返しが大好きな私にとって最高の作品でした!最初から最後まで、物語にどんどんと引き込まれていき、そしてある一文で鳥肌が立ちました。狂気に満ちた人間たちに翻弄されて、読み終わったあとは放心状態になります。沢山伏線がはってあるので、何度も読み返したくなる作品です!」――齋藤なぎさ(女優・声優)「二転三転四転五転...

『あなたに心はありますか?』一本木透

あなたに心はありますか☆☆☆+AIに心は宿るか。慟哭の社会派ミステリー。東央大工学部特任教授・胡桃沢宙太は、交通事故で家族を失い、自身も半身に瑕疵を負って車椅子生活を余儀なくされている。彼はAIロボットに心を持たせるべく、盟友の二ツ木教授と産学官共同の巨大研究開発プロジェクトを立ち上げ、世間の耳目を集めていた。しかし、キックオフイベントとなる講演会でパネリストとして登壇した教授の一人が壇上で倒れ、帰...

各社ミステリランキング比較集計

宝島社の「このミステリーがすごい 2024」早川書房の「ミステリが読みたい! 2024」原書房「本格ミステリベスト10」週刊文春「ミステリー2023 ベスト10」年末に発表されたミステリランキング、並べてみました原書房の本格ミステリベストがほかのランキングと違いが多かったです他3社のベスト10に入らない『アミュレット・ホテル』方丈貴恵 とか『午後のチャイム』や『あるスペイン岬の謎』も入っていたり右端の数字は、ランキン...

『next4years Ⅱ』壁井ユカコ

next4years Ⅱ☆☆☆☆清陰メンバーをはじめとする高校編までの面々に加えて、最強の新キャラたちも登場。大学ごとに誕生した新たなドリームチームが全力でぶつかりあう春季リーグ戦、いよいよ佳境へ――!灰島・黒羽のルーキーコンビが入学し、“悪魔のバズーカ”三村も怪我から復活して躍進を遂げた欅舎大学チーム。浅野と越智がチームメイトとなり、“ターミネーター”の二つ名で畏れられる最強ミドルブロッカー破魔、異色の金髪のリベロ太...

『ラベンダーとソプラノ』 額賀澪

ラベンダーとソプラノ☆☆☆☆頑張りかたはひとつじゃない「今年こそ金賞を」の重圧と厳しい練習で崩壊寸前の合唱クラブ。小6の真子はボーイソプラノの朔や商店街の合唱団と出会い、頑張ることの意味やクラブのあり方を考える。青春小説『ヒトリコ』『タスキメシ』の著者が描く、初の児童文学!...

小学校1年生国語「おはなしどうぶつえんをつくろう」のためのブックトークシナリオ

今日は1年生の教室で授業支援のためのブックトークをしてきた。1時間、どの子も楽しそうで「もう終わり?」「また明日も来る?」なんて声も聞こえて嬉しい限り最後に、読みたいなと思う絵本2冊まで、手を挙げて、と聞いてみると1番人気は『うごいちゃだめ!』で3分の2もの手があがってました2番人気は『メチャクサ』テーマはどうぶついっぱい たのしい えほん以下シナリオ...

『なれのはて』加藤シゲアキ

なれのはて☆☆☆☆一枚の不思議な「絵」の謎を追い、令和から昭和、大正へ。日本最後の空襲といわれる秋田・土崎空襲。戦争が引き起こした家族の亀裂は、現代を生きる人びとにも影を落としていた。ある事件をきっかけに報道局からイベント事業部に異動することになったテレビ局員・守谷京斗(もりや・きょうと)は、異動先で出会った吾妻李久美(あづま・りくみ)から、祖母に譲り受けた作者不明の不思議な絵を使って「たった一枚の展...

『あなたの燃える左手で』朝比奈秋

あなたの燃える左手で☆☆☆第51回泉鏡花文学賞、第45回野間文芸新人賞ダブル受賞作!麻酔から覚めると、見知らぬ他人の手になっていた。ハンガリーの病院で、手の移植手術を受けたアサト。しかし、麻酔から覚めると、繋がっていたのは見知らぬ白人の手で――。自らの身体を、そして国を奪われることの意味を問う、傑作中篇!凄い! 肉体の無意味な分断と不自然な結合が、現実の世界に重なる。入念な構成の冒頭から最後まで、1㎜の緩み...

『オランジェット・ダイアリー』黒川裕子

オランジェット・ダイアリー☆☆☆☆夢や進路に迷ったら、とりあえず読んじゃいな!!二年生になったあたりから、母さんは何度もきいてくる。夢は、やりたいことは? そのたびに微妙な気持ちになる。うるさいなあ、夢、夢、夢って。なんで、大人って中学生なら夢くらいあるだろうと思いたがるんだろ?――本文より愛媛県の宇和島市とアフリカのガーナを舞台に、 ふたりの中学校3年生がガチでリアルな悩みでてんてこ舞い! ほろ苦くて、...

『博物館の少女 騒がしい幽霊』富安陽子

博物館の少女 騒がしい幽霊☆☆☆☆明治時代を舞台にした怪異ミステリーシリーズ待望の第2巻!明治16年秋、博物館の怪異研究所で働くイカルは、突然の指名で、陸軍卿、大山巌とその婚約者、山川捨松の博物館観覧に同伴することになる。11歳で渡米し、大学卒業後に帰国した捨松の身の上を聞き、その聡明さと温かい人柄にひかれたイカルは、巌と捨松の結婚について、それぞれが仇敵である薩摩と会津の出身であることを根拠に、あらぬう...

『宙わたる教室』伊与原新

宙わたる教室☆☆☆☆東京・新宿にある都立高校の定時制。そこにはさまざまな事情を抱えた生徒たちが通っていた。負のスパイラルから抜け出せない21歳の岳人。子ども時代に学校に通えなかったアンジェラ。起立性調節障害で不登校になり、定時制に進学した佳純。中学を出てすぐ東京で集団就職した70代の長嶺。「もう一度学校に通いたい」という思いのもとに集った生徒たちは、理科教師の藤竹を顧問として科学部を結成し、学会で発表する...

『金曜日のあたしたち』濱野京子

金曜日のあたしたち高校受験に失敗し「置かれた場所で咲きなさい」という言葉が大嫌いになり、くさりまくっていた陽葵は、ある日駅前でプラカードを持って立つ高校生たちと出会う。「ストップ!温暖化」「気候時計、知ってますか? タイムリミットまであと6年!」……気候? 時計?環境問題に熱心な高校生なんて、ちょっと変わり者なのかな、くらいに思っていたのに、その中にいたひとりの男子の笑顔がめちゃくちゃさわやかだったからとい...

『最高のともだち』 草のたき

☆☆☆☆それは、恋とは違う。もっと神聖な気持ちだ。私は神様を慕うように、ライトに夢中になったのだ。だから、いつも、近くにいたかった。誰よりも、そばにいて、もっと心を通わせたかった。高校生になった今でも、あんなに誰かに夢中になることは、もう、二度とないだろうと思っている。私にとってライトは、今でもそういう特別な存在だ。【菜摘】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・...

『ココロノナカノノノ 』戸森しるこ

ココロノナカノノノ☆☆☆☆+母の妊娠と家族、中一少女の心模様を描いたYA小説あなたの心の中に、大切な人はいますか?生まれる前に双子の妹・野乃を亡くした寧音は、中学1年生の今も、心の中にいる野乃に話しかけたり、拠り所とするなど、特別な存在として思い続けている。そんなある日、母である奈菜ちゃんのおなかに新しい命が宿ったことを知ってーー。●推薦の声!同じ双子の姉として、野乃を大切に思う寧音の気持ちが痛いほどわ...

『キノトリ/カナイ 流され者のラジオ』 長谷川まりる

☆☆☆☆時は23世紀、日本の南の果て、大海原のなかに、鉄塊の摩天楼がそそり立つ孤島「キノトリ区」がぽつんと突き出していた。イレズミだらけのならず者たちが力強く生きるその海上の街は、わずかながらもつねに沈み続けていて、人々はコンテナと呼ばれる箱状住居を積み重ねながら暮らしを維持していた。23歳の配達人・キューは、家族との縁は希薄だが、なんとか配達人として公務員になり、愛犬のコエダとともに街の上下に毎日荷物を...

『波あとが白く輝いている』蒼沼洋人

波あとが白く輝いている☆☆☆☆☆第63回講談社児童文学新人賞佳作入選作、待望の書籍化!亡き母が愛した、海光祭を復活させたい!三船七海は海光小学校の6年生。1歳の時、東日本大震災で母と祖母を亡くし、祖父と母の妹・汐里さんと暮らしている。ほとんど母の記憶のない七海だったが、母の同級生から、母が熱心に取り組んでいた海光祭のことを聞く。それは地域の人たちの協力を得ながら作り上げる、海光小の大イベントだったが、震災後...

『杉森くんを殺すには』長谷川まりる

杉森くんを殺すには☆☆☆☆――「杉森くんを殺すことにしたの」高校1年生のヒロは、一大決心をして兄のミトさんに電話をかけた。ヒロは友人の杉森くんを殺すことにしたのだ。そんなヒロにミトさんは「今のうちにやりのこしたことをやっておくこと、裁判所で理由を話すために、どうして杉森くんを殺すことにしたのか、きちんと言葉にしておくこと」という2つの助言をする。具体的な助言に納得したヒロは、ミトさんからのアドバイスをあま...

2023年の本ベスト約10冊 児童書

2023年の本ベスト約10冊 児童書考えたことなかった(魚住直子)落窪物語(花形みつる)ホッキョククジラのボウ(アレックス・ボースマ)ステイホーム(木地雅映子)TRUE・Colors(小林深雪、にかいどう青、長谷川まりる)こどものけんりのほん(えがしらみちこ)ファミリーマップ(おおぎやなぎちか)満天inサマラファーム(長谷川まりる)雨にシュクラン(こまつあやこ)13歳からの地政学(田中孝幸)「くうき」が僕らを呑みこむ...

2023年の本のベスト約10冊

#2023年の本ベスト約10冊 百年の藍 増山実藍色ちくちく 高森美由紀心臓の王国 竹宮ゆゆこ黄金蝶を追って 相川英輔ゴリラ裁判の日 須藤古都離図書室のはこぶね 名取佐和子世はすべて美しい織物 成田名璃子成瀬は天下を取りにいく宮島未奈ぼくらに嘘がひとつだけ 綾崎隼プリテンドファーザー 白岩玄名著奇変(飛鳥新社).小説家と夜の境(山白朝子)レッドクローバー(まさきとしか)も良!2023年マイベスト...

『十戒』 夕木春央

十戒☆☆☆殺人犯を見つけてはならない。それが、わたしたちに課された戒律だった。浪人中の里英は、父と共に、叔父が所有していた枝内島を訪れた。島内にリゾート施設を開業するため集まった9人の関係者たち。島の視察を終えた翌朝、不動産会社の社員が殺され、そして、十の戒律が書かれた紙片が落ちていた。“この島にいる間、殺人犯が誰か知ろうとしてはならない。守られなかった場合、島内の爆弾の起爆装置が作動し、全員の命が失...