ブックレストラン

読んだ本の記録、感想,評価。☆☆☆☆☆:大好き、出会えて良かった。~☆途中でやめたくなった。まで個人的な評価です。基本的に☆3つ以上はオススメ


『坂の上の図書館』池田みゆる


☆☆☆☆
内容(「BOOK」データベースより)
小学五年生の春菜が暮らすことになったのは、自立支援センター「あけぼの住宅」。ここでは、住む家のない母親と子どもが少しのあいだ暮らせる。あけぼの住宅のとなりには市民図書館があり、春菜は、生まれてはじめて図書館に入った。友人や司書、本との出会いが、春菜を少しずつ変えていく…

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『走れ、走って逃げろ』ウーリー・オルレプ


☆☆☆
内容紹介
1942年、ポーランド。ユダヤ人強制居住区で家族と生き別れになった少年スルリックは、壁の外に脱出したとき、まだ八歳だった。農村と森を放浪する生活は過酷そのもの。片腕と過去の記憶を失いながらも、少年は知恵と力をつくし、嵐の月日を生きぬく。実話にもとづく勇気と感動の物語。映画「ふたつの名前を持つ少年」原作。
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20:15 | トラックバック:0 | 外国小説 |TOP


『銀の猫』浅井まかて


☆☆☆☆
内容(「BOOK」データベースより)
お咲は、年寄りの介護をする「介抱人」。口入屋「鳩屋」の主人・五郎蔵とお徳夫婦に見守られ、誠心誠意働くお咲は引っぱりだこだが、妾奉公を繰り返してきた母親のだらしなさに振り回され、悩む日々―。そんな時、「誰もが楽になれる介抱指南の書」を作りたいという貸し本屋・佐分郎太から協力をもとめられた。「いっそ、ぎりぎりを攻めるってのはどうですかね、お咲さん」―「いいかも。そのぎりぎり」。長寿の町・江戸に生きる人々を描く傑作時代長編。
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21:12 | トラックバック:0 | あ行の作家 |TOP


『よるのばけもの』住野よる


☆☆+
メディア掲載レビューほか
“君膵"の住野よるが放つ『よるのばけもの』とは何か 地雷原と化した教室に生きる異物と異形

個人と個人の親密な関係性について、愛とか恋とか結婚だとかの古典的な枠組みを分解し、再定義を試みる作品がここのところ多く見られる。住野よるの作品も、その流れの中にあると感じる。「愛でも恋でもない」関係性がよく登場し、必ず通り一遍の「愛や恋」を越えた、唯一無二の境地に達する。三作目となる『よるのばけもの』は、夜になると全身を流動的な黒い粒で覆った化け物に変身する少年・安達と、彼のクラスメイトで周囲からいじめを受けている少女・矢野の交流が描かれている。

いじめをテーマとする多くの作品では、よくいじめの被害者が際立ったキャラクターとして描かれる。いじめを受けてもおかしくないであろう存在として、読者を納得させるなんらかの特性が付与されるのだ。本作においても、いじめを受けている矢野はおそらく吃音症で、唐突に人を傷つけ、いつもにんまりと不気味に笑っている。安達を含めた他のクラスメイトは彼女を理解の出来ない異物として遠巻きにしている。

ただ『よるのばけもの』のすごいところは、本当は矢野よりもよっぽど際立った化け物である安達を、いじめを傍観するその他大勢としてクラスに埋没させていることだ。昼の安達は「クラスにおける正しい行動」に縛られ、個を押し殺して過ごしている。安達と矢野、どちらが物語内の真の異形なのか問い続ける構造に強烈な魅力を感じた。

化け物になった安達と矢野は真夜中の学校で出会い、夜休みと称した穏やかな時間をまるで普通のクラスメイトみたいに過ごす。なぜ安達は化け物になったのか、どうして矢野はわざわざ嫌われるような行動を取ったのか。語られないまま、物語は進む。

いじめの物語ではなかった、と読み終わったあとに清々しく胸を衝かれる。いじめが醸成される構造も柱の一つではあるが、主ではない。必死で空気を読んでその他大勢であり続けようとする少年と真夜中の化け物、どちらが本当の彼なのか。なぜ二つに引き裂かれたのかという問いかけが痛いくらいに鮮やかだ。地雷原、と作中で書かれた思春期の教室で、化け物的な側面を持たずに生きていける子がどれだけいるだろう。

二つの顔が一つになったとき、少年は初めて、完全な個人として少女に出会う。彼らは恋人ではないし、おそらく友人でもない。理解者であり、共犯者であり、ただのクラスメイトだ。それなのに、あまりに眩くて尊い。あらゆる類型を越えて個人と個人が真摯に向き合う瞬間の幸福を描き出す、稀有な感性に圧倒された。

評者:彩瀬 まる

(週刊文春 2017.2.9号掲載)


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19:51 | トラックバック:0 | ヤングアダルト/ライトノベル |TOP


『キルトでつづるものがたり』


☆☆☆+
内容(「BOOK」データベースより)
いま、見る人の心をゆさぶる二まいのキルト。どのようにしてうまれたのだろう?何を語っているのだろう?1837年にジョージア州の大農場に生まれたハリエットは、ほかの黒人奴隷と同じように読み書きを習うのを禁じられました。奴隷たちはべつの方法をつかって自分たちの物語を後世に残しました―つまりは口伝えですが、ハリエットの場合はキルトに物語をつづりました。情緒あふれる語りと、パッチワークをつかった挿画が、この忘れてはならない芸術家を美しい伝記絵本のなかによみがえらせました。
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13:00 | トラックバック:0 | 知識絵本 |TOP


『脳が壊れた』鈴木大介


☆☆☆+
内容紹介
養老孟司さん推薦!
「一気に読んだ。『人が変わること』とは『脳が変わること』。その脳の変化を当事者が
記録した、貴重なドキュメントである」


突然の脳梗塞に襲われた41歳のルポライター。一命は取り留め、見た目は「普通」の人と
同じにまで回復した。けれども外からは見えない障害の上に、次々怪現象に襲われる。
トイレの個室に突然老紳士が出現。会話相手の目が見られない。感情が爆発して何を見て
も号泣。一体、脳で何が起きているのか? 持ち前の探求心で、自身の身体を取材して見
えてきた意外な事実とは? 前代未聞、深刻なのに笑える感動の闘病ドキュメント!


(目次)

まえがき

第1章 どうやら脳がまずいことになったようだ
二〇一五年初夏の消防団員 奪われてしまう宝物 「過労死するどー」
離脱する魂

第2章 排便紳士と全裸の義母
トイレの個室に現れた老紳士 変質者になった僕 片輪走行の脳

第3章 リハビリは感動の嵐だった
念動力の感覚 リハビリとはくじ引きである やればやっただけ回復する
脳細胞は助け合う 本が読めない

第4章 リハビリ医療のポテンシャル
発達の再体験・追体験 発達障害は生まれつきなのだろうか リハビリと高齢者の群れ
リハビリスタッフのポテンシャル 彼女たちの事情 リハビリのスキルに光を

第5章 「小学生脳」の持ち主として暮らす
記者廃業か 道路が渡れない 「妻の罵声」リハビリ
妻の世界が見えてきた 小学生脳 ロボットと人間の差
「不自由なこと探し」は難しい

第6章 感情が暴走して止まらない
構音障害 目の前にデギン登場 笑いが止まらなくなる
中二病女子的症状 巨大な感情のパワー

第7章 本当の地獄は退院後にあった
見た目は健常者でも 大きすぎる感情は言語化できない 泣きたいだけ泣くと
恐怖のNHK集金員

第8章 原因は僕自身だった
なぜ俺が 上がり続ける血圧 妻と僕の十六年間
面倒くさい人は愛らしい 妻の発病 生還
「家事をしなくていい」 背負い込むと無理が生まれる 優しさの質

第9章 性格と身体を変えることにした
家事の分担を決める 退院後の1日 身体の改善
元アスリートはタチが悪い BPMランの導入 我慢しないダイエット

第10章 生きていくうえでの応援団を考える
平和である 人の縁というネット 応援団を持つ
見栄とプライド 父への手紙 黙って行動を

鈴木妻から読者のみなさんへ


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21:56 | トラックバック:0 | 数学・理科・医学 |TOP


『SNS炎上』長江夕子 如月かずさ 鎌倉ましろ


☆☆☆+
内容(「BOOK」データベースより)
10代が抱える悩みや不安、知りたい気持ちにトコトンこたえる、NHK Eテレの人気番組「オトナヘノベル」。番組内で放送された、SNSのトラブルや友だち、恋愛などをテーマにしたドラマが、ついに書籍化!

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17:22 | トラックバック:0 | 小説 |TOP


『キリカ』 澤村伊智


☆☆☆
内容紹介

本当にごめんなさい。日本ホラー小説大賞は、ついうっかり「本物」を世に出してしまいました。
澤村さん、〇〇を本当に〇〇のは止めましょうよ。――貴志祐介

『ぼぎわんが、来る』、『ずうのめ人形』でエンタメ小説界を震撼させた澤村伊智が、スティーヴン・キングの傑作『ミザリー』に挑む!

人間が一番怖い――。
あなたの日常を侵食する究極のサイコ・サスペンス!

ホラー小説の新人賞を獲得し、僕は出版に向けて準備をはじめた。隣には支えてくれる最愛の妻・キリカ。
順風満帆な日々が続くと思われたが、友人の一人が「作家とは人格破綻者である」「作家は不幸であるべき」と一方的な妄想を僕に押し付け、嫌がらせをはじめる。ストーカー行為、誹謗中傷の手紙、最悪の贈り物。
やがて不幸(ミザリー)は、僕とキリカのとある「秘密」を暴き出すが――。

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21:20 | トラックバック:0 | さ行の作家 |TOP


『さよならカルト村』高田かや


☆☆☆
内容紹介
「お金の心配しないで、言われたことだけやってれば良いんだもん。楽だし私はずっと村にいるよ」

「所有のない社会」を目指す「カルト村」で生まれ、過酷な労働や理不尽な掟に縛られた村の暮らしを受け入れて育ってきた著者は、なぜ自ら村を出たのか? 村で過ごした13歳から19歳までの青春期を描き、当時のマスコミを騒がせた村の実態に迫る、衝撃の実録コミックエッセイ。

朝日新聞、毎日新聞、新潮45、TVブロス、アンアンなど、数多くの書評欄で取り上げられ、「その後の話が読みたい!」の声が殺到した話題作『カルト村で生まれました。』の続編。前作よりすごい、驚愕のエピソードが満載!

思春期をむかえた村の子の毎日(音楽、男女交際、一般の本を読むことは禁止。男子の部屋も女子が掃除!)。

「個別ミーティング」や内容を大人にチェックされる「日記」など、思想をコントロールする村独自の新たなシステムがスタート。

結婚相手は年の離れたおじさん!? 村の「調整結婚」とは?

高校へは行けず、朝6時から畑仕事や鶏の解体など厳しい労働の毎日。

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23:22 | トラックバック:0 | 小説 |TOP


『そういう生き物』春見朔子


☆☆☆
内容紹介
第40回すばる文学賞受賞作。

千景とまゆ子。高校の同級生である二人は、10年ぶりに偶然再会し、思いがけず一緒に暮らし始める。
薬剤師の千景は、とある男との逢瀬を重ねながらも、定年退職した大学の恩師「先生」に心を寄せている。
叔母のスナックでアルバイトをするまゆ子は、突然家に尋ねてきた「先生」の孫とカタツムリの飼育を巡り交流を深めつつ、千景をそっと見守る。
すれ違いの生活ながら、長く離れていた二人の距離は徐々に縮まっていく。そんな中、高校時代の友人の結婚式が近づき、二人はかつての自分たちの深い関係と秘密とに改めて向き合うことになる。そして……?
一番近くにいるのに、わかり合えない二人。なのにもかかわらず、寄り添う二人。
愛と性、心と体の狭間で揺れ動く孤独な心象風景を、瑞々しい文体で描き出す、第40回すばる文学賞受賞作。


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22:49 | トラックバック:0 | は行の作家 |TOP


『羊と鋼の森』宮下奈都


☆☆☆+
内容紹介
史上初! 堂々の三冠受賞!
・2016年 本屋大賞
・2016年 キノベス! 第1位
・2015年 ブランチブックアワード大賞

ゆるされている。世界と調和している。
それがどんなに素晴らしいことか。
言葉で伝えきれないなら、音で表せるようになればいい。

「才能があるから生きていくんじゃない。そんなもの、あったって、なくたって、生きていくんだ。あるのかないのかわからない、そんなものにふりまわされるのはごめんだ。もっと確かなものを、この手で探り当てていくしかない。(本文より)」

ピアノの調律に魅せられた一人の青年。
彼が調律師として、人として成長する姿を温かく静謐な筆致で綴った、祝福に満ちた長編小説。

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11:29 | トラックバック:0 | 宮下奈都 |TOP


『地底アパート入居者募集中』蒼月海里


☆☆☆
内容(「BOOK」データベースより)
ネットゲームばかりしているために家から追い出された大学生、葛城一葉。妹が手配してくれた賃貸アパート「馬鐘荘」に赴くと、そこには平屋建ての雑貨店が。なんと、一葉の部屋は、地下二階。そこに住む人の業によってどんどん深くなる異次元地底アパートだった。大家は怪しい自称悪魔、隣人はイケメンアンドロイドと女装男子。一葉の新生活はいったいどうなる!?笑いと感動の、奇想天外ほのぼのコメディストーリー!

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20:53 | トラックバック:0 | ヤングアダルト/ライトノベル |TOP


『君は月夜に光り輝く』佐野徹夜


☆☆
内容紹介
選考に関わる全ての人の心を震わせた、第23回電撃小説大賞≪大賞≫受賞作

この圧倒的感動に、山口幸三郎、綾崎隼も大絶賛!
読む人すべての心をしめつけ、4,878作品の頂点に輝いた、最高のラブストーリーがここに――。

大切な人の死から、どこかなげやりに生きてる僕。高校生になった僕のクラスには、「発光病」で入院したままの少女がいた。月の光を浴びると体が淡く光ることからそう呼ばれ、死期が近づくとその光は強くなるらしい。彼女の名前は、渡良瀬まみず。
余命わずかな彼女に、死ぬまでにしたいことがあると知り…「それ、僕に手伝わせてくれないかな?」「本当に?」この約束から、止まっていた僕の時間がふたたび動きはじめた――。

「しっとりと心に染み渡る、美しい恋物語」「参りました。泣きました。生きていく――そのための力を読者にプレゼントしてくれる」と、なみいる選考委員も涙した、第23回電撃小説大賞≪大賞≫受賞作。
刊行にたずさわったみんなの心を揺さぶった、“今を生きる”すべての人に届けたい感動のラブストーリー。

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20:40 | トラックバック:0 | ヤングアダルト/ライトノベル |TOP


『僕は上手にしゃべれない』椎野直弥


☆☆☆+
内容(「BOOK」データベースより)
当然、あるとは思っていた。入学式の日には当然これが、自己紹介があるっていうのはわかっていた。言える。言える。言える。言える。―言えない。その帰りに受け取った、部活勧誘の一枚のチラシに、僕は心をとらわれた。中学の入学式の日、自己紹介の場から逃げ出した悠太の葛藤と、出会いそして前進の物語。

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12:19 | トラックバック:0 | 高学年以上向き |TOP


『パンゲア5』朝香式


☆☆☆☆
内容紹介
俺たちは五人で完璧だった。おまえが消えるまでは――。大学時代に出会い、「完璧なバランス」を保っていたはずの男女五人。その均衡は、ある事件をきっかけにバラバラに崩れてしまう。だが、石丸蓮太がテレビで偶然、高僧となった旧友・大和田道を発見。彼らの時は再び交わりはじめた――。R-18文学賞大賞受賞作家が描く、ユーモラスであたたかな、「選択」と「役割」の物語。
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19:27 | トラックバック:0 | あ行の作家 |TOP


『自由なサメと人間たちの夢』渡辺優


☆☆☆+
内容紹介
クズばっかりの世界に差し込む、ひとすじの光――。
2015年に小説すばる新人賞を受賞した注目作家の、受賞後第一作。

“さて、私は死にたい。本当に死にたい。心の底から死にたい。"
リストカットを繰り返す女が、入院先の病院で決意する「最後の日」の顛末とは?「ラスト・デイ」。冴えない男が事故で腕を切断。新型の義手で人生を一発逆転する力を手に入れ――「ロボット・アーム」。メンヘラ気味のキャバ嬢のたったひとつの生きがいは、「サメを飼う」という目標だった――「サメの話」。
痛快な毒気をはらんだ物語センスが炸裂! 全七編の新感覚短編集。

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08:51 | トラックバック:0 | 小説 |TOP


『海に向う足あと』朽木祥


☆☆☆☆☆
内容紹介
「未来」は、永遠ではない……。心に迫る、切ないディストピア小説!

村雲達6人のクルーメンバーは、そう裕福でない日々の中で捻出した費用で、念願の新艇を手に入れる。早速、三日月島をスタートに開催される外洋ヨットレースへの参加を揚々と決める。小笠原諸島近くのその島には申し分ないサービスを提供するホテルがあり、ヨット乗りには夢のような島だった。盛り上がる「大きな少年」たちを、時に辛辣な言葉をかけながらも温かく見守る家族や恋人たち。唯一の懸念は、きな臭い世情不安だけだった。メンバーの一人である諸橋は物理学を専門とし、政府のあるプロジェクトに加わっていたのだ。独身を通してきた村雲は、お礼セーリングに美しい女性輝喜を互いの愛犬二匹とともに連れてきた。若くてフリーターの洋平はシングルマザーとの交際を真剣に考え、ベテランの相原は自分の体力と人生の限界を感じていて、メンバーそれぞれがそれぞれの思いとともにレースに向かおうとしていた。準備のために三日月島に先入りしていたメンバー、しかし合流するはずの諸橋や家族たちが当日になっても到着しない。本人たちの携帯も通じない。やがて一切の通信も凍ってしまい……。世界で何が起きているのか? ――切ない、心に迫る、ディストピア小説。


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20:43 | トラックバック:0 | か行の作家 |TOP


『昔話法廷』今井雅子原作 NHK.Eテレ「昔話法廷」制作班編


☆☆☆+
内容紹介
王妃は有罪か無罪か?カチカチ山のウサギに執行猶予は?三匹のこぶたは殺人罪か正当防衛で無罪か? おなじみの昔話を現代の法廷で審議。あなたが裁判員ならどうする? 裁判員制度を考える話題のNHKEテレの番組を小説化。
裁判員制度を考える中高生向きの番組ながら、その意外性とシュールさが大人の間で話題となりSNSでも議論が飛び交った話題の番組を、小説で完全再現。番組は視聴者に考えてもらうという意図のため結審するところで終わるが、書籍にはその後の裁判員による評議のシーンを新たに追加しています。

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21:23 | トラックバック:0 | 高学年以上向き |TOP


『最後の医者は桜を見上げて君を想う』二宮敦


☆☆☆☆
【あらすじ】

あなたの余命は半年です――ある病院で、医者・桐子は患者にそう告げた。死神と呼ばれる彼は、「死」を受け入れ、残りの日々を大切に生きる道もあると説く。だが、副院長・福原は奇跡を信じ最後まで「生」を諦めない。対立する二人が限られた時間の中で挑む戦いの結末とは? 究極の選択を前に、患者たちは何を決断できるのか? それぞれの生き様を通して描かれる、眩いほどの人生の光。息を呑む衝撃と感動の医療ドラマ誕生!
【文庫書き下ろし】

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20:45 | トラックバック:0 | な行の作家 |TOP


『魔法使いと副店長』越谷オサム


☆☆☆☆
内容(「BOOK」データベースより)
藤沢太郎(41歳)。憧れのマイホームを買ったばかりなのに、いきなりの転勤命令!妻と幼い息子を残し、湘南にあるスーパーで、本社復帰を目指し、副店長としての業務に勤しむ日々。ある日、自宅アパートの窓から、箒に乗った女の子が突入!アリスと名乗る見習い魔法少女と彼女を見守る役目だという小動物“まるるん”に居候を決めこまれてしまった。慣れない女の子との非日常な暮らしの中で、少しずつ見えてくるもの、変化していくものとは?いかにもライトノベルのような設定から始まる、ハートウォーミングな家族小説!
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『ひいな』いとうみく


☆☆☆☆
内容紹介
おひな様がつなぐ家族の物語

いとうみくさんの長編読み物。いとうみくさんは、デビュー作『糸子の体重計』で、日本児童文学者協会新人賞を受賞。その後も、『空へ』で、日本児童文芸家協会賞を受賞。『かあちゃん取扱説明書』で、夏の読書感想文全国コンクールの課題図書に選ばれるなど、多くの賞を受賞している人気作家です。

本作品は、母親が仕事で長期出張に出ている間、ひな祭りで有名な町に住む祖母の家に預けられた少女が、出会った不思議な世界を描きます。リアリズムの作者が初めて書き下ろしたファンタジックな物語。

主人公の少女は、小学校4年生。ひょんなことから、おひな様の声が聞こえることに気がつきます。そのおひな様とは?

あなたを守ってくれるおひな様の声が、あなたは聞こえますか?

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21:53 | トラックバック:0 | 高学年以上向き |TOP


『晴安寺流便利屋帳 安住兄妹は日々是戦い!の巻』真中みずほ


☆☆☆☆
内容(「BOOK」データベースより)
某地方都市の平凡なお寺・晴安寺に兄妹あり。兄の安住貴海は近所の子どもから檀家のマダムたちにまで絶大な人気を誇るスーパーイケメン好青年。妹の美空は兄のために苦労が絶えない地味で普通な女子高生。母の死後、住職の父は家出、寺に残された兄妹は生活のために便利屋業を始めた。氷のような秀才美女、けなげな理由アリ小学生などの依頼に、のらりくらりと対応する兄とやきもきする妹。一体どうなる?シリーズ第1弾!
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『肉体の悪魔』ラディゲ


☆☆☆
内容紹介
第一次大戦下のフランス。パリの学校に通う15歳の「僕」は、ある日、19歳の美しい人妻マルトと出会う。二人は年齢の差を超えて愛し合い、マルトの新居でともに過ごすようになる。やがてマルトの妊娠が判明したことから、二人の愛は破滅に向かって進んでいく……。早熟な少年の人妻への恋を、天才作家が悪魔的な筆致で描く20世紀心理小説の白眉、研ぎ澄まされた文体で甦った決定訳!
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20:19 | トラックバック:0 | 外国小説 |TOP


『オムライスのたまご』森絵都


☆☆+
内容紹介
たまごというのは、もともと、ゆめみがちな食べものでして、にわとりのママから生まれたときから、白いからの中には、ゆめがいっぱい、つまっているのです。
一番人気のゆめは、オムライスです。つやつやの黄色いうすやきたまごになって、オレンジ色のケチャップライスをくるんとつつみこむ。はなやかで、ほこらしげなあの晴れすがたに、だれもがあこがれているのです。
同じママから生まれたタマコ、タマミ、タマエ、タマキの四姉妹も、やっぱり、オムライスをゆめみていました。
しかし、四姉妹を買ったのは、れいぞうこにトマトケチャップどころか、バターも、マヨネーズもおいていない、おばあさんで!?
本気でゆめをかなえるなら、もっと、自分でがんばらなきゃ、とさとったタマキは、れいぞうこをとびだし、ゆめをかなえるたびに出ました。
ながいたびのはてに行きついたのは、「まぼろしのオムライス」をつくるというレストラン小山。しかし、そこで「まぼろしのオムライス」となるためには、力をつくして、オーディションをかちぬかなければならないのです。
はたして、タマキはゆめをかなえることができるのでしょうか!?

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『サバンナのいちにち』斉藤洋


☆☆☆
●おもな内容

毎朝かけっこをするサイとカバ。
そのサイをまちかまえて、「こんじょうだめし」をするヒョウの三兄弟。
シマウマのむれにしのびこんで、いたずらをするオカピ。
自分より何倍も大きいニシキヘビにけんかをしかけようとするシママングース。
天の川は星なのか川なのかをたしかめるため、夜空を飛んでいくワシとワシミミズク--。

美しい大自然の中、ユーモラスな動物たちの一日のようすが生き生きと描かれます。

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プロフィール

morinokaori

Author:morinokaori
図書館で司書(夜はコンビニも)
図書館からの派遣で学校図書館にも行きます。
読んだ本を忘れないように
感想などを綴ったブログです。
(備忘録ですから、ネタばれあります)
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☆☆☆☆・・・時間を忘れるほど面白かった。

☆☆☆・・・・良書。おすすめ。

☆☆・・・・・私は共感したり楽しんだりはできなかったけど・・

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ばらばら死体の夜ばらばら死体の夜
(2011/05/02)
桜庭 一樹

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恋なんて贅沢が私に落ちてくるのだろうか?恋なんて贅沢が私に落ちてくるのだろうか?
(2011/03/17)
中居 真麻

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夫の彼女夫の彼女
(2011/04/20)
垣谷 美雨

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僕は、そして僕たちはどう生きるか僕は、そして僕たちはどう生きるか
(2011/04)
梨木 香歩

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もじゃもじゃもじゃもじゃ
(2011/04/19)
渡辺淳子

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どうすれば「人」を創れるか―アンドロイドになった私どうすれば「人」を創れるか―アンドロイドになった私
(2011/04)
石黒 浩

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ナニワ・モンスターナニワ・モンスター
(2011/04/21)
海堂 尊

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ワーカーズ・ダイジェストワーカーズ・ダイジェスト
(2011/03/25)
津村 記久子

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本日は大安なり本日は大安なり
(2011/02/26)
辻村 深月

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悲しみの中にいる、あなたへの処方箋悲しみの中にいる、あなたへの処方箋
(2011/02)
垣添 忠生

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ダークゾーンダークゾーン
(2011/02/11)
貴志祐介

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花の鎖花の鎖
(2011/03/08)
湊 かなえ

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無花果の実のなるころに無花果の実のなるころに
(2011/02/24)
西條 奈加

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放課後はミステリーとともに放課後はミステリーとともに
(2011/02/18)
東川 篤哉

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爛れた闇の帝国爛れた闇の帝国
(2011/01/28)
飴村 行

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Story Seller〈3〉 (新潮文庫)Story Seller〈3〉 (新潮文庫)
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囲碁小町 嫁入り七番勝負囲碁小町 嫁入り七番勝負
(2011/01/28)
犬飼 六岐

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田辺聖子の古典まんだら 上田辺聖子の古典まんだら 上
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雪の練習生雪の練習生
(2011/01)
多和田 葉子

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おしまいのデートおしまいのデート
(2011/01/26)
瀬尾 まいこ

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婢伝五稜郭婢伝五稜郭
(2011/01/07)
佐々木 譲

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とっておき名短篇 (ちくま文庫)とっておき名短篇 (ちくま文庫)
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不明

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一刀斎夢録 上一刀斎夢録 上
(2011/01/07)
浅田 次郎

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一刀斎夢録 下一刀斎夢録 下
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浅田 次郎

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聖夜聖夜
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佐藤 多佳子

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負けない力2010/12/20橋本治

かたちだけの愛2010/12/10 平野啓一郎

廃院のミカエル廃院のミカエル
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第二音楽室―School and Music第二音楽室―School and Music
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本は、これから (岩波新書)本は、これから (岩波新書)
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逃げる中高年、欲望のない若者たち逃げる中高年、欲望のない若者たち
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地のはてから(上) (100周年書き下ろし)地のはてから(上) (100周年書き下ろし)
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ユーラシアの双子 上 (100周年書き下ろし)ユーラシアの双子 上 (100周年書き下ろし)
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砂の王国(上)砂の王国(上)
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「もの忘れ」を防ぐカンタン生活習慣 (だいわ文庫)「もの忘れ」を防ぐカンタン生活習慣 (だいわ文庫)
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御師 弥五郎 お伊勢参り道中記御師 弥五郎 お伊勢参り道中記
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剣客瓦版つれづれ日誌剣客瓦版つれづれ日誌
(2010/10/20)
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