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2015-10-21 (Wed)  21:34

ブックトーク・・小学校4〜6年 テーマ「キツネの語るもの」

みんなの本だな 4〜6年生(21人)
2時間目1〜3年(15人)、高学年は3時間目。
読聞かせは 大型絵本


この本は旅立ちとか成長をあつかったテーマで高学年にもいい。
どきどきハラハラもあって、子供達食い入るように見る。

低学年のテーマは「たろう」。ベテランブックトークボランティアさんにやってもらいました。
昔話のたろうや、南極物語のタロ、ジロの話や、名前占いや、



20分ほどのブックトークのあと、一人10冊程度の貸し出し。先生にもどんどん入れてもらって、学級文庫を作ります。
高学年には
「キツネの語るもの」というテーマで。
シナリオは

最近キツネ見た?(みたよって声があがる) 秋になるとよく道路に出てくるよね。私もみたよ。キツネって割と身時かな野生動物でお話にもたくさん出てきます。そこで、今日は
「キツネのかたるもの」
というテーマで、いろんな物語を紹介していきたいと思います。
キツネが出てくる物語というと、4年生はすぐあがるよね(ごんぎつね、って声。絵本も出す)
そうだね。このお話書いたのは新美南吉さん。17歳のときに書いたお話だそうですよ。彼にはもう一つ有名なキツネが主人公のお話があります。知ってるかな?(絵本を出す)
知ってる人?(6割くらい手が挙がる)
これから紹介するのは、このお話の印象をもとに新しい物語を作った人がいて、その作品を紹介しますね

この本は、昔の有名な作品をもとに、今の人気作家さんが新しく作ったお話を集めてある本です。
紹介するのはこの中の『手袋の花』という本。
このお話を書いたのは宮部みゆきさんといって、みんなくらいから大人の人が読む本まで幅広い作品を書いていて、私も大好きな作家さんです。
主人公は葉子さんという大人の女の人。彼女はなくなったおじいちゃんの生まれた村にいって見ようと思い立ちます。なぜかっていうとね、葉子さんが小学生のとき、この本(手ぶくろを買いに)を読んでいたらおじいちゃんが「おじいちゃんは子供の頃キツネと友達だったんだぞ、ゴン太っていってな」「おじいちゃんのおふくろは毎年冬になるとゴン太にマフラーあんであげてたんだよ」っていったの。小学生の葉子さんは「うっそだー」って思たんだけどね、聞いてみたんだ。
「キツネはこのお話知ってた?」って。そしたらおじいちゃん、「しってたさ、キツネの間でも有名な童話だ。ゴン太に直に聞いたんだから間違いない」って
でもね行ってみたらおじいちゃんのふるさとは誰も住んでない村になっていたの。誰も住んでないから、道路にまで草が広がって、薮だらけ。なんとか行くと、薮からこんな声が聞こえてきました。
「おまえ、吉松のまごかあ?」って
吉松っていうのはね、おじいちゃんの小さいときのあだ名なんだって。吉田松雄だから吉松。
でその声がいうには、人は死んだらあの世へ行く前にふるさとへもどる。おじいちゃんもよったんだって。そして、俺のまっこがくるかもしんねえ。俺も村がこんなになってるとは知らなかったから、どうか危なくないようにしてくださいってお願いしていったんだって。そのとき藪の中にきつね色の毛が見えてね
おじいちゃんの話は本当だったんだって。
この後もう少し会話は続きます。キツネが危なくないようにしてくれたこと、なんだったんでしょう。情景が浮かぶ素敵で優しいお話でしたよ。このお話読みたい人、もしまだ「手ぶくろを買いに」を先に読んでから読んでね。このお話から、こんなお話が生まれるんだって、そんなことも感じられるからね。

6年生は、宮沢賢治お話読んでるよね。彼にもキツネが出てくる本ありますよ。

好きな人の前で自分をすてきにかっこよく見せたくて、つい嘘をついてしまう、それでちょっと苦しくなっちゃうってわかる?そんな狐がでてきますよ。
1本の女の樺の木がありました。この木に二人の友達がありました。一人は土神でもう一人は狐です。樺の木はどちらかといえば、狐の方が好きでした。なぜなら土神は乱暴で髪はぼさぼさ、きものはぼろぼろ、いつもはだしで爪も黒く長い。ところが狐の方はとっても上品でめったに人を怒らせたり人の気に障るようなことをしなかったのです。
みんなが樺の木だとしたらどちらを好きになりそう?
狐と樺の木の会話はすてきです。物知りの狐が夜空の星について語ったり、外国の詩の本を樺の木にかしてあげたり美について語ったり。かなりロマンチックだよね。樺の木は狐を尊敬しちゃいます。
土神も樺の木のことが好きなんです。ある日そんな狐と樺の木の会話を聞いてしまって、狐が自分よりとても物知りで研究のためのいろんな外国の本や顕微鏡など持っているらしいことに、怒りと悲しみと苦しみで心の中がぐちゃぐちゃになるんですね。自分がキツネより劣るように思えて、自分は神なのだからっていう心の支え、自分が誇りとしているものが折れてしまったんですね。
「土神は、頭の毛をかきむしりながら草をころげまわりました。それから大声でなきました。その声は時でもない雷のように空へいって野原中へ聞こえたのです。土神は泣いて泣いて疲れて、明け方ぼんやり自分のほこらに戻りました。」何とも切なくて土神の苦しみが伝わってきますね。いろんな感情でくるまれている私たちの心、その芯の部分普段は隠しておきたいような心の部分がむき出しで描かれていて、それが読む人の心をつかむんだよね
この物語ラストは衝撃です。ゴンギツネのラストのように、よみおわってもそこから抜け出せないような感覚になります。

次はかるーく楽しい気持ちで読める本ね

しゃっくり止まらなくなったことある?(あるって声があちこち)私も小学生のときはなぜか多かったよ。
主人公の晴夫くんしゃっくりが止まらなくて近所のいなり神社にお参りにいきます。稲荷神社って狐の神様を祭ってあるところね。でも一晩寝てもしゃくりは止まらなかったの。それで学校を休むことにしたんだけれどおなかがすいて買い物に出かけます。途中で昨日お参りしたお稲荷さんの前に自動販売機があるのを見つけます。狐マークにどんぶりの絵が書いてあって「きつねうどんだな」って買ってみることにしました。どんぶりにお湯を入れると湯気がしゅしゅってでてきて「ケーン」  でこんなことをいわれました
「しゃっくりが百万べんでると死ぬぞよ」
死んじゃうなんてたいへん
「はやくとめてよ」という晴夫くんに狐は呪文を唱えるとどんぶりが飛んでいってしばらくするともどってきました。中にはびっくり箱が入っていたんだけど晴夫君ちっともびっくりしません。
そこで狐はどっきりソースというものを呼ぶことにしてまたどんぶりを飛ばします。どっきりソースって1てきたらすだけでいろんなものが出てくる、何が出てくるかわからないからどっきりソースっていうんだって。例えば「あり」に一滴たらすと「なし」になる、とかね(このシャレはわからなかったみたい)。ところが帰ってきたどんぶりが狐にぶつかったらしく狐は気を失って、どっきりソースがこぼれてしまいます。何が出てくるかわからないソースだからね。この後家の中がお化け屋敷のようになってしまいます。
次々に大変なことが起こるよ。で最後の方のタイトルだけ読むよ
もうだめだ!!しゃっくりと心中だ!  ああっ、家が壊れる!
さあどうなっちゃうんでしょう

もう一つ狐の神様が出てくるお話。こちらはがっちり読みたい人向け。でも今まで長いお話、字が小さい本はさけてきた、という人もあまりに面白いのであれっ読んじゃった、ってなるかもの本でもあります。出てくる黄金という名の狐が威厳を保とうとしつつも、ちょっと短気でつい甘いものに目がなくてつられてしまう様子がとてもかわいくて私このお話大好きです。

主人公はみんなより年上24歳の良彦さん。
ある日不思議なロウs人から本を渡されます。その本には途中まで、感じばっかりが書いてあったの。ネットで調べてみるとどうやら日本の古くからある神様の名前らしいということがわかったんだけどそれ以上の手がかりを探すために近所の神社へ出かけます。そこで黄金にあうんですね。その狐がいうには、その本を渡された人は、力が弱ってしまった神様たちの御用を聞いて回る御用人として選ばれたのだっていうの。
昔はね、人間が神祭りをして神様を敬ってその心を受けて神様の力は大きくなり、その恵みを人間にもたらしていて、持ちつもたれつの関係だったんだけど、今はお賽銭入れ都合のいいてお願いばかり。神様の力が弱まり、それで御用人が必要になったんだって。そうして黄金とともに良彦さんは神様のもとを訪ねて問題を解決していくことになります。黄金が出てくるお話のほか、3人の神様のお話があるんだけど、どれも問題の解決の仕方があったかくて、ほんとに読んでよかったなあって気持ちになるようなお話でした。

食いしん坊のキツネの神様のお話の次にとっても美味しいパンの匂いがしてきそうな本を紹介しましょう
藁葺き屋根の古い農家に引っ越して、注文を受けてパンを焼いてどこへでもお届けするパン職人のくるみさんのおはなしです。わたしがこのシリーズ好きな一番の理由はくるみさんの少しでも良いものをっていう妥協を許さない仕事に対する思いがとても素敵で大人の私が読んでも素敵だなあって思うの。あと作品全体に感じるほんわかとした暖かさかな。

きつねが出てくるのは2つめの「どんぐりパン」というお話。この1冊に6つのパンのおはなしが入ってます。
焼いたパンを駅前の喫茶店に届けた帰り、くるみさんは嗅いだことのないパンの匂いに気がつきました。何を入れて焼いてるんだろう・・研究熱心なくるみさんだからね。パンの匂いを辿って林の中へどんどん入っていきます。そいしたら小さな家があって、だれかの別荘かなって窓からのぞいてみたの。そしたら
「まあ狐がオーブンからちょうど、天パンを取り出しているところだったのです(なんてことかしら)」でも相手がきつねであろうとなんとしても食べてみたいって思ったくるみさんは思い切ってドアをノックします。そしたら、狐が「すごい、人間そっくりだ!」「ほんとうまくばけたもんだなあ。君が一番に来てくれて良かったお茶の用意するの手伝ってくれる?」「ぼくもそろそろ人間に化けるから食器戸棚からカップを出して、テーブルにならべといてくれる?今日は、僕たちも入れて全部で八人だからね」どうやらきつねはくるみさんを誰かと間違えているみたいです。実はきつねはくるみさんを婚約者と間違えていて仲間たちに婚約者を紹介するパーティの用意をしてるところだったんですよ。みんなに人間に化けてきてねって言ってて、仮装パーティみたいな感じかな。くるみさんまちがわれたまま狐と思われてるくるみさんきつねのおうちに入っていちゃいましたよ。

最後にもう一冊外国の本。カナダで生まれたえほんを紹介します。えほんといってもとても読みごたえのある、高学年向けの本です。
みんなに意地悪されて自分の居場所のない5年生の女の子が1冊の本を支えに毎日をなんとか隠れるように過ごしています。

わたしには居場所がない。そんな彼女は白黒のページで描かれます。そして彼女が毎日の支えとして読んでいる「ジェーンエア」という物語の世界についてはカラーページ。5年生全員で合宿に出かけることになります。キャンプでも意地悪されてつらいことばかりなの。天との前でジェーンエアを読み始めます。そのときちいさなきつねに出会います。狐だけカラー。どんな気持ちで狐をみたのかな。読んでみるよ。
「そしてあまりに優しい目をしているのでわたしは胸がはりさけそうになった。」
「逃げないで。もう一生そこにいて。このテントの守り神に、スフィンクスに、ガードマンに、ドラゴンに、なって。
きみがテントの前にいてくれたら友達のいない子のテントが奇跡のテントに変わる。
この後、テントではちょっとした出来事がおこります。そしてキャンプから帰って
ほらすこし色がついてきたでしょ。
彼女が安らげるのはほんの世界だけだった。それが少しずつかわってきたの
そしてどんどん鮮やかになって・・。
物語の中で、狐はみなさんにどんなことを語ってくれるんでしょう。きっと一人一人、違うと思うよ。
ブックトーク終わります。
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最終更新日 : 2015-10-21

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