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『木の中の魚』リンダ・マラリー・ハント


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商品の説明
内容紹介
アリーは6年生の女の子。読み書きができないことを隠すために、わざと変な行動をとってしまう。自分に自信がなく、学校では頭も行いも悪い子だと思われている。友達もなく、いつもいじめられがちなこともあり、7年間毎年転校して7つの学校へ行っている。
アリーの読み書き障害と、それ以外の学習能力の高さに気がついた新任のダニエル先生は、アリーに特別な方法で読み書きを教え、アリーもそれに応えて文字を少しずつ覚える。また、同じくクラスのマイノリティだった天真爛漫な黒人の少女と変わり者の天才少年と出会い、型破りな3人組はいじめにも立ち向かう。先生の熱意と素晴らしい友情、家族の愛にも助けられ、アリーは自信を取り戻していき……。


もしも魚が、木に登る能力で判断されたら、落ちこぼれになるに決まっている──

ひとりひとり違うからこそ素晴らしい、と理解し仲間と尊敬し合うことで、誰もが自信を持って輝けると教えてくれる感動作。
シュナイダー・ファミリー・ブック・アワード受賞のほか、グローバル・リード・アラウド・チョイス、SLJベストブック受賞。
アリーの語りで学校での出来事、アリーの気持ちが綴られていく。手助けをしようとする人を信じきれなくて、自分を隠してしまう。
ダニエル先生に助けられ、少しずつ自信を持てるようになる過程がとてもいい。

「読むのが遅い子」って聞くと、その子の中身はそれだけだって、人は決めつける。まるでわたしがスープの缶詰で、原材料名を読んだだけで、わたしのすべてがわかるっていうみたい。缶詰のことでも、ラベルに書けないことはいっぱいある。たとえば、どんな匂いうや味なのかとか、飲んだらぽかぽかあったかくなるとか。わたしは、うまく読めない子っていうだけじゃない。もっといろんなものをもっている。(P103本文)

レッテルをはるとわかった気になるから、ごちゃごちゃ考えなくていい。だけど人は見えるよりずっとずっと複雑なのだ。この作者の言葉は、するっと心に入ってくる

わたしは、教室で必ず守るべき重要なルールを一つ決めている。めだたないようにすること。(P133本文)
でも彼女は手をあげるのだ。「ひとり」と「ひとりぼっち」の違いを説明出来る人?と言う先生の問いに。
そのことは、あまりにもいつも彼女が感じていることだから

先生は真っ青な空を見上げて言った。「そうそう、あんまり自分につらくあたるんじゃないよ。あのね、昔あるかしこい人が言ったんだ『だれもがみな、それぞれ違うふうに頭がいい。けれど、もし木登りの能力で魚を評価したら、魚は一生自分がバカだと思い続けることになる』」(P174本文)

それから、アリーはダニエル先生と一緒に特別授業を受けることにする。
教室には意地悪な子もいるけれども、仲間となる子も出来て、助けようとする大人も、家族もあったかく描かれていて、気持ちのよい物語だった。
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  • 2018/01/19 (Fri) 17:49
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