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ブックレストラン

読んだ本の記録、感想,評価。☆☆☆☆☆:大好き、出会えて良かった。~☆途中でやめたくなった。まで個人的な評価です。基本的に☆3つ以上はオススメ


中学1年生対象ブックトーク「本で旅を」

中学校で2時間目から4時間目まで、各学年ブックトークと学級文庫作りのセット授業。
私がブックトークしたのは1年生
テーマは「本で旅を」
でこの夏5年生にしたシナリオを少し本を変えておこなったもの

シナリオは

どこかへ行きたいなーと思う事ありますか?
実際にはなかなか遠くへ行く事はできませんが、
本の世界に入り込む事が出来れば、いつでもどこでも時代も場所も超える旅をすることが出来るんですよね。
今日は「ドキドキワクワク今年の秋は本で旅」、をテーマに本を紹介していきたいと思います
まずは、みなさんが教室にいながら世界中を旅した気持ちになれる本を紹介します

この本とってもポップでカラフルなイラストで描かれていて
どこのページ開いてもワクワクする。
世界には色んな文化があるんだなあってわかります
南アメリカに「エンジェルフォール」っていう世界最大級の滝があります。説明を読んでみますね

「エンジェルフォールは世界最大級の滝だよ。その落差は979メートル。世界でもっとも高いんだ」

落差979メートル、なんでこんなに高い所から滝が落ちているんだろうって謎の答えを出してくれるのが

滝の秘密は何億年もの地球の歴史が関わっているんですよ。ここ読んだらくわしいことわかりますよ。
この本はまめ知識が色々書かれていています。ここにはこんな事が書かれています。
この絶壁には人も他の動物や植物も中々たどり着けなかったので、この山頂には東京23区より広い平らな土地が広がってるそうで、恐竜より前の時代の植物やこんちゅうなどが生き残ってるんだって。 
 この表紙の写真、すごく美しいのですが、厚さ12メートルつもる塩の大平原なんです。雨期・・雨ばかりが続く季節に水がたまると巨大な水鏡になるんですね。どうして塩が12メートルもつもってるんでしょう。ここはどこにあるのでしょうか。もちろん中を読めばわかります。

この美しい地球に正体不明の病原体が広がったら、でもありえない未来ではないよね
そんな近未来の物語が

「希望」という名の船に乗っているのは12家族41人。主人公のヒロシは12歳。生まれた時からこの船に乗っています。15歳以下の子供が13人。
正体不明の病気が蔓延した地球を離れ、新しい地球を見つけるための希望の旅をしていると聞いていました。
船の中には農場や食料工場があり、子供達は教室で授業を受けます。
ある日ヒロシは、同じ年のヨーコに誘われて生物学の専門家で食料生産の相談役をしている水沢教授に会います。
そこで水沢教授に
「旅の目的地と、そこにつくのがいつになるのか、君たちはもっとよく調べたほうがいいと思うよ。手がかりはこの船にある」
と言われます。
そこでヒロシは弟と2人で船の探検をする事にしました。入っては行けないと言われていた部屋の暗証番号を探り出し、その部屋に入り込みます。部屋には窓が3つ。そのときお父さんに見つかってしまいますが、お父さんは2人を窓の方へ向き直らせます。
(表表紙を見せながら)そこにはこんな景色が広がっていました。
「何が見える?」と言うお父さん

「星じゃないの?」とこたえるヒロシにお父さんは
「あれはマリンスノーというものだ」と答えます。
マリンスノーって知ってる?
海には小さな生き物がたくさんいて、その小さな生き物が死んだりからを脱いだ物が水の中を沈んでくる、それがマリンスノー。

20XX年、ツンドラ地帯の永久凍土が溶け出しそこに閉じ込められていた病原体が活動を始め、人が生きられる土地はどんどん狭くなっていきました。そんな時に、海の上なら病気にかからない事を実証するための国家的な試験航海として大型水中実験船に日本のいくつかの家族が乗り込んで船出したのです。
ところがわずか3ヶ月で「希望」は航行不能となり海底3000メートルに沈んでしまったのです。そして15年がたっていたのです。

子供達は何か出来る事はないかと色々調べ始めます。
そんなとき、船の老朽化に寄る新たな故障、それに伴い食料生産がうまく行かなくなっていきます。彼らは飢えとも戦わなくてはならなくなりました。
大人達は、子供達を死なせたくはないと希望へのわずかな可能性にかける事を選択します。

彼らにどんな未来が待っているのか、ページめくって先がしりたくて自分の読むスピードにイライラするくらい展開が気になる物語でした。

旅をするのは人間だけではありません。

札幌の円山動物園行った事あるかな?長い間象がいなかったのですが、この秋象舎が完成して、ミャンマーっていう国から4頭ものぞうがくるそうですよ。日本には元々象はいませんが
江戸時代に日本に来た象がいるんですよ。
江戸を歩いたぞう
象が見たいと言い出したのは八代将軍の徳川吉宗でした。
江戸時代は鎖国をしていたけど中国とオランダに限って開いていた港がありますね。

長崎の港に中国の船に乗せられて、東南アジアで生まれたまだ子供の象がつれられてきました。
長崎を3月13日に出発して九州と本州の間の鳴門海峡を渡り、大きな川もいくつも渡って約2ヶ月半歩かせて江戸へ到着します。京都では天皇に会うというイベントがあって、京の町は大フィーバー。去年シャンシャンが生まれてパンダフィーバーあったでしょ。あんな感じだったかもしれません。象のぬいぐるみの見世物小屋が出来たり、象の本もベストセラーになったたそうです。
象の旅が何よりも優先され、この時は参勤交代の大名行列も道を譲ったそうですし、臆病な象が通る間は、太鼓屋、桶屋、鍛冶屋など音や煙を出す商売は休業、お寺の鐘もお葬式もしてはならぬと命令が出たそうです。
この後も大変な旅の様子が書かれています。こうして将軍の象となったわけですが、この象可哀想な運命を辿ります。
この本コラムがあちこちにあってこの時代の様子がよく分かって歴史が好きな人は面白いと思います。

江戸時代の子供達もきっと楽しんでいた昔話。
鬼が島に行ったり竜宮へ行ったり旅をするお話は?
今コマーシャルで皆さんよく知ってますね。三太郎さんたち。
この三太郎のサブキャラ達・・熊、亀。犬が語った物語があります。

書いたのは斉藤洋さん。読んだ事ある見た事あるという人多いと思います。ペンギン探検隊シリーズとか、ぶたぬきくんとかナツカのお化け事件簿シリーズとかおばけずかんシリーズとか、





この斉藤さん昔話に色々疑問をもっていたようです。
鬼退治なんて、生きて帰れる保証もないのに犬や雉、猿はなぜきびだんご一つで見も知らぬ人の家来になってついていったのかとか、
色々昔話は突っ込みどころまんさいじゃないかって事が
このまえがきにつらつらと書かれていて、まあこの前書きの面白い事、そうだそうだって言いたくなるんだけれど
最後読んでみますね

「このあとの三つの話は、わたしが聞いた事を、聞いたとおりに書きとったものです。
 おそらく、これを読めば、いくつもの謎が解け、ああ、そういうことだったのかと、すっきりした気分になれると思います。
 そうそう、ひとつおことわりしておかねばならないことがあります。
 わたしはおとなです。それから話をしてくれた語り手たちもおとなです。ですから、話はすべておとながおとなに話したものです。わたしはそれを一字一句ちがえないように書き取ったのです。ここはこう書いたほうがわかりやすいから、書き直したというようなところは一カ所もありません。ですから、つまり、おとながおとなに話した話ですから、こどもにはわかりにくいところがあるかもしれません。その点、あらかじめご了承ください。」


最初に語られるのは浦島太郎。語り手は
竜宮国右大将 玄武
ここで語られる浦島太郎は、あの源平合戦と関係のある人物だったの!?あの玉手箱はそう言う意味だったの!?
とびっくりな物語でしたよ。

昔話は皆さんが知ってるコマーシャルがあるように色んな人がパロディを書いています。芥川賞ってしってるよね?その元になった人は?
芥川龍之介ですね。知ってるお話ありますか?
彼も桃太郎や去る蟹合戦書いているんですよ。

岩波文庫のこの本は子供にも読みやすい短いお話が20個選んでおさめられています。この中に桃太郎とかさる蟹合戦もあって、芥川版桃太郎は鬼が島の鬼ってそんな感じだったの?桃太郎、極悪非道じゃないか、そしてあの桃の秘密もかいてありましたよ。

江戸時代よりずっとずっと時間をさかのぼります。石器時代!
さかのぼった所から現代まで時間を旅していきますよ。


昔々人は食べものの ある所を異動しながら暮らしていましたね。けれどもある部族が川の水を飲み、魚を捕ろうと川の近くに住み始めました。12000年前の事です。この本では1ページめくるごとに時代が進み、川辺の町の変化を知る事が出来ます
時は移り、2600年前になると鉄が使われるようになり、仲の悪い部族と戦いをする事もありました。
西暦100年頃ローマ人に占領され、村は町に変わって、文化や技術の進んだ色々な施設が出来ました。学校もありますよ。
ところが600年頃には、他の部族に占領され町は破壊され、ローマ人の作った立派な施設は打ち捨てられています。
この川沿いの町がこれからどのように変わって現在に繋がっていくのか眺めてみて下さい。いろんな発見があると思います

本というのはこんな風に過去の出来事を記録して私たちの知恵の元となったり、読む人の心を想像の世界へ旅立たせてくれますね。
最後は
地球から異世界へ飛ばされてしまった少年少女達の物語

7月にみなさんに紹介した講談社が中高生向に出しているレーベルYAエンターテイメントからの作品ですが、同じ講談社の別のレーベル講談社タイガから、この作品の姉妹編「少年Nのいない世界」が同時刊行されています。

こちら(少年Nの長い長い旅)は物語の始まりからで、そのとき登場人物達の年齢は12歳です。一方こちら(少年Nのいない世界)はこの(長い長い旅)物語のウラの世界、と5年後の未来の世界が描かれています。
講談社は色んな読者層をターゲットにレーベルが作られているのですが、
タイガはエンターテイメント性の強いキャラクター小説、つまりアニメっぽいキャラクターが設定されて、ミステリー系、シリーズ作品で新作、というのが特徴です。
作者はどちらから読んでも大丈夫と言っています。『少年Nの長い〜』から紹介しましょう

5巻で完結します。
内容は
6年生のクラスで「13匹の猫の首を村田ビルの屋上から投げ落とした後、自分も身を投げると異世界に行く事ができる」という都市伝説が話題となっているときに、実際に猫殺しの事件が起きます。そして首なし死体の見つかった場所で挙動不審な小学生の男の子が目撃されたという情報が入ります。
まさかうちのクラス、じゃないよねって、五島野依(ごしまのえ)、岩田波留斗、長谷川歩巳、菅沼文乃、魚住二葉、糸川音色の6人は猫殺しの現場を回ってみる事にします。最後に村田ビルに向いますが同じクラスの和久田悦史がバックを抱え村田ビルディングの屋上へ向っているのを見つけます。5人は和久田君が都市伝説を信じて本当に飛び降りてしまうのではと追いかけます。
そして屋上で野依は和久田君とつかみ合いになり、おちてしまうんです。
野依が気がつくと、近くに糸川音色がいて、そこは今までいた世界とは言葉も風習もまるで違う場所でした。

2人が生きることになった町は、古代都市の様な所で、子供は全員空の神か、地の神か、水の神にメッセージを伝える役目をもっていました。その儀式のために大人になるまでに多くの子が命を落とします。
野依は空に選ばれ、三日ごとに空に向ってそびえ立つ巨大な塔に登り続ける事になります。
音色は水の神に使え、彼女も辛い儀式を続けます。
野依は塔へ登る儀式で、3回続けて頂上まで登る事ができれば、特別の待遇となり、音色が儀式を行わなくても良いようにする事が出来る事を知り、挑戦を続けます。
伝説は本当だったのか。他のメンバーはどうなったのか。糸川音色がいるという事は、他のメンバーも全員どこかにいるのでしょうか。
日本での暮らしとは何もかも違う、家族もいない世界で皆さんと同じ様な年頃の2人は支え合っていきますが、この2人には別れが待っています。なぜ?野依はどうするのでしょう?

そして5年後の世界で17歳になった音色の物語から始まるのが
「少年Nのいない世界」
17歳になった音色は日本にいた時に習っていたバレーを元にダンサーとして活躍していました。そんな音色をたずねて来た少女、それはあの屋上で一緒にいた友だちの二葉でした。
二葉は17歳となって、かつての友人探しを始めていたのです。
二葉が中心となって、他のメンバー達を探し当て、連絡を取っていきます。彼らが12歳のあの時からどんな人生を送って来たのかも語られていきます。
やがて彼らは謎の組織になぜか狙われていきます。
どういうことなんでしょう。
読みながら謎が深まる物語です

気になる本はありましたか?
この秋皆さんが本の旅を楽しんで皆さんの世界が広がると言いなと思います。
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