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Top Page › ノンフィクション › 『すべては 救済のために デニ・ムクウェゲ自伝』デニ・ムクウェゲ
2019-12-07 (Sat)  14:48

『すべては 救済のために デニ・ムクウェゲ自伝』デニ・ムクウェゲ


☆☆☆
内容紹介
2018年ノーベル平和賞受賞。 世界を動かした医師の告発!

コンゴでは女性への性暴力が最大の武器になっている。
―――私の仕事は、被害にあった女性たちの身体を可能な限りもとに戻すことだ。

性的テロ撲滅のために命をかけて闘う医師の衝撃のノンフィクション。

『「完全に元通りにして下さいとは言いません。
でも、せめてもう一度女性に見えるようにして下さい。
私には大事なことなんです。先生、どうかお願いします!」
―――手術の前に、何度そんなふうに懇願されたことか。

コンゴ民主共和国では、レイプは住民を服従させる手段として組織的に用いられている。
もちろん民兵は村々を焼き払い、住民を殺している。
だが、彼らの最大の武器は性暴力だ。

彼女たちが誇りを取り戻し、それを通じて国民全体も誇りを取り戻せるように。
その日が来るまで私は闘う。
たとえ人生を危険にさらしても。
その日が来るのを見届けること。
それが私の何よりの願いだ。』

性暴力を武器として使われる、ということの凄惨さ
ただのレイプではない
国際社会に救済を訴えることで、ムクウェゲ氏は、売国奴と批難され、命を狙われる。
彼の命の何度もの危機が奇跡としかいいようのない状況で回避されるのだが、
こんなに危険の中、自分がやらねばという使命感の強さ。
彼の人生とともに語られるコンゴの歴史は、どれほど自分が世界情勢に疎いかと気づかされる。

私にとって病院とは平和の象徴だ。ここに来る患者は様々な民族集団に属しているが、その出自にかかわらず、痛みや苦しみの前でアhみな平等だ。そしてそれを患者自身が感じ取っていることに私は気づいていた。普段は互いが相手を異民族ーさらには敵ーとみなしているのに、病院にやってくると急に連帯感が生まれる。(P123)

タンタル(小型電子機器のコンデンサとして利用)を抽出できるコルタンの全世界の埋蔵量の80%がコンゴ東部にある
21世紀初頭、電子機器分野の多国籍企業がコルタンの争奪戦を繰り広げたために暴力の蔓延を許す闇市場が誕生。この地域を天田の民兵組織と武装勢力が牛耳りコルタンから得られる利益で武器を買い、この時期が女性への性暴力が始まった時期と重なっている。
鉱物資源を手に入れるために森林や耕作地を切り開くことに反対の住民を服従うさせるための武器としてレイプが組織的に用いられている。
村を破壊蹂躙するのに戦争や爆撃機はいらない。女性をレイプするだけでいい。
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最終更新日 : 2019-12-07

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