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Top Page › 外国小説 › 『償いの雪が降る』アレン・エスケンス
2020-01-04 (Sat)  12:53

『償いの雪が降る』アレン・エスケンス


☆☆☆☆
内容紹介
大学生のジョーは、授業で身の回りの誰かの伝記を書くことになった。適当な身内がいないため訪れた介護施設で、末期がん患者のカールを紹介される。カールは30年前に少女暴行殺人で有罪となった男で、仮出所し施設で最後の時を過ごしていた。カールは「臨終の供述」をしたいとジョーのインタビューに応じる。話を聞くうちにジョーは事件に疑問を抱き、真相を探り始めるが……。バリー賞など三冠獲得、衝撃のデビュー・ミステリ!

大学生のジョーが大学の英語の授業で出された伝記執筆の課題をクリアするために、介護施設をおとずれる。
紹介されたのは殺人犯として有罪判決を受けて服役していたが、末期の膵臓がんとなり、介護施設へ釈放された男カール。
14歳の少女クリスタルのレイプ殺人。
カールはジョーの申し込みを受け入れる。「臨終の供述」として。

カールは貧困家庭で育っている。
母親は、躁鬱、子どもへの暴力、飲酒
弟ジェレミーは保護の必要な自閉症
カールは苦労してバイトでためたお金で、家出して大学に通う21歳。
カールのいる施設への初めての訪問時、母親から電話で、それは警察からで飲酒運転での逮捕
逃げ出したい家族から逃げ出せない
保釈金三千ドルを払ってと請う母をそれは自分の学費がなくなってしまう事なのに、無下にすることができないカール。
飲酒監視用ブレスレットをつければ保釈金なしでも出れるのに、それは嫌だと言い張るわがままな母親を説得出来ない。

同じアパートに住む学生のライラの助言で、カールの裁判のファイルをとり、調べ始める。
そこにある新しい発見
写真
クリスタルの日記の暗号
みんなが勘違いしていた日記の内容

カールが従軍したベトナム戦争での出来事、そこでの出来事はあまりに辛くて・・でもそれが30年前の事件とカールという人物について考える素材ともなっている
ジャングルで友をかばって銃弾を浴びる男、
ベトナムで少女を襲う上官を殺し、少女を逃がす男、
もう一方で異常な性欲を満たすために若い女の子の命を絶つ事のできる男

この物語の登場人物達は人に言えず心に抱えた秘密を持っている。
ジョーもカールもライラも。
それを乗り越えようとすること、そのための今の行動であること、そういう事もテーマとなっている。

無鉄砲な主人公にハラハラする。
絶体絶命、的な状況に
案外冷静なジョー
なんだかすごく爽快
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最終更新日 : 2020-01-04

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