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Top Page › 児童書 › 高学年以上向き › 『手紙 ふたりの奇跡』福田隆浩
2020-02-01 (Sat)  15:04

『手紙 ふたりの奇跡』福田隆浩


☆☆☆☆
内容紹介
秋田に住む小六の穂乃香は、調べ学習で使ったインターネットで偶然『祖父の思い出』という作文で入賞をした耕治のことを知る。穂乃香は昨年急に亡くなった母の少女時代の大切な思い出の謎を探すため、勇気を出して長崎に住む耕治の小学校へ手紙を送る─。


秋田に住む小六の穂乃香は、亡き母の少女時代の大切な思い出の謎を探すため、勇気を出して長崎に住む耕治の小学校へ手紙を送る─。『ふたり』が感想文全国コンクール課題図書に、『香菜とななつの秘密』が厚生労働省社会保障審議会推薦児童福祉文化財に選ばれるなど、人気、実力を兼ね備えた現役教師作家、福田隆浩氏により感動作。
「この手紙は、長崎市の東山小学校に届いていますか?
そして、6年生の吉野耕治さんの手元へ届いているでしょうか?
そうなっていることを信じて、続きを書くことにします。

はじめまして!
わたしの名前は清水穂乃香といいます。秋田県秋田市にある桜坂小学校に通う小学6年生です。
吉野さんが、この手紙を読んでいるとしたら、きっとびっくりしていることと思います。
だって、会ったこともない、まったく知らない子から、突然こんな手紙が届いたのですから。
─中略─
お母さんの人生って、いったいなんだったのだろう……。
最近、よくそのことを考えてしまいます。
自分のために生きていたのかなあって。うれしいことあったのかなあ。きらきら輝いていたことがあったのかなあって……。
でも、お母さんがすっごく笑って、本当に本当に楽しそうにしていたことがありました。
そう。
それが、長崎での出来事について、わたしに話してくれたときでした。」(本文より)

手紙形式で、少しずつお互いの家庭状況や、友だちや学校での事が見えてきて、お母さんの話してくれたお母さんがまだ高校生だった頃の出来事についての謎にも迫っていく様子が心惹かれる良い物語。

穂乃香のお母さんは、穂乃香が小学校に入る頃お父さんと離婚して、
穂乃香とはそれでも最初のうちはたまに会っていたが
お母さんの体調が悪くなり、だんだん会わなくなり
去年の四月に亡くなってしまった。
最後に会った三年生の夏休み
旅行先でお母さんが話してくれたのが、
高校の修学旅行での奇跡のような出来事で
ヒントは
「キッチンの本当の名前はなんでしょう?とっても有名で長崎に住んでいる人だったらたぶんみんな知ってますよ。今はどうかわからないけどね」というお母さんの言葉。
穂乃香にとってお母さんは無口で目立たなくて、言いたい事があっても我慢ばかりしてうつむいて不安そう、お父さんやおばあちゃんに遠慮ばかりしていたような人。
お母さんの人生ってなんだったんだろう、そう思うと
お母さんが話してくれた長崎であったという奇跡のような出来事を知りたくてたまらなくなったのだ。

耕治くんの推理力と行動力はすばらしいし、穂乃香を気遣いながらの手紙も優しい

最後にたどり着く、お母さんの秘密
耕治くんのその時の驚きと興奮はこちらにも通じて
幸せな気持ちになる。

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最終更新日 : 2020-02-01

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