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Top Page › 児童書 › 高学年以上向き › 『となりのアブダラくん』黒川裕子
2020-02-08 (Sat)  12:21

『となりのアブダラくん』黒川裕子


内容紹介
自分の趣味を人に知られたくない、悩める小6男子。ある日、日本語を話せないパキスタンからの転校生のお世話係にさせられたのだけれど……。その子は、宗教が違うし、文化も、見た目もちがう。そもそも、うまく話が通じないのに、どうやってわかり合うんだよ? ひとつひとつ大切なことに気づかされる、さわやかでワクワクがいっぱいのお話です。
内容(「BOOK」データベースより)
ぼくたちの学校に、イスラムキョウの転校生がやってきた!お肉とか、食べちゃいけないんだっけ?しょっちゅう拝んだりするんでしょ?布で体をぐるぐるまきにしてる!?さいしょはチンプンカンプンで、知りもしないのにテキトーいってたけど…、じかにふれて、のぞきこんで、少しずつ変わっていったんだ。これは、「きみ」と、きみのとなりにいるかもしれない、「ともだち」のおはなし。小学校高学年から。

「多様性」という言葉を多く見るようになったこのごろ
児童文学でも、社会を反映する色々なテーマを持った作品が発表される

こちらは外国にルーツを持つ子どもが教室に入ってきたら、
起こりえる子ども達の心、相手をどうやって理解するか、が描かれている

目次の後にかかれている言葉、が全てを表しているので抜き書き。

これは、「きみ」と、
きみのとなりにいるかもしれない、
「ともだち」のおはなし。
「きみ」と「ともだち」には、
ちがうところだって、あるだろう。

     からだつき?
      ことば?
  生まれた国?育った国?
    なにを食べる?
   なに色の家に住む?
  どんな人を好きになる?
  どんな神さまを信じる?

  これは、「きみたち」が
いつか、どこかで、であってハグをする、
スペシャルで、どこにでもあるおはなしだ


「ぼく」は6年生
転入生がやってきた
パキスタンから。
名前は
アブドゥルラッザーク・アハマド・カーン
自己紹介で
「アブダラくん」と自分を指差し
「アブラ・カタブラ・・・アブダラくん」
日本語はあまりできない。
ぼくの隣の席に座る事になり、先生から面倒見てやれと言われる。

「ぼく」は5歳から空手をやっていて、お父さんは息子の空手道を熱烈応援
「ぼく」にはすごく好きな事があって、それはニット編み
プロの「田屋ネコスケ」先生の作品のアートさだ大好きな少年なのだが、そ能古とは誰にも秘密

全校朝会で新しく派遣された日本語支援クラスの先生として紹介されたのは、なんと「田屋先生」
校長は
「全校児童をしっかり支えられるような支援暮らすを置く事がきまりまして」と
どうして日本人のぼくらまで?と首を傾げているぼくらにネコスケ先生がいったのは

「違う母語、ちがう文化を背景に持つ友だちと学校生活を送る中で、びっくりすること、衝突する事、ちょっとヘンだなと思うこと・・いっぱい出てくるよ。ちょっとヘンだなと感じる自分もだいじにしてほしいと思う。というより、それをきたいしてるんだけどー」

アブダラくんには守りたい妹アシールがいて、アシールは日本生まれで日本語だけど前の学校でいじめられて、学校に行けていない。「ぼく」の妹が朝誘いにいくようになって、4人で登校するようになる。
妹の美夜は自然にアシールと友だちになれる子で、色々周囲を気にする「ぼく」とは違う性格。

人とちがうことをするってしんどいし、エネルギーがいる
つい人の目を気にして、本当にやりたいことをかくしてるぼく。こうしてヒジャブかぶって学校にまた行く事をきめたアシール。
ーどっちが勇気があるかなんて、かんたんだ。


ムスリムは色々約束事があって、
それをバカにされたり、じろじろ見られたり、
を恥ずかしいと思ってしまう自分が嫌い、というアシール

なにが入っているかわからない箱に手を突っ込まされた「僕」
怖い
でもそれはただのタワシ

「知らないからこわい、っていうのは、人間の本能みたいなもんだよ。タワシってわからなきゃタワシですらこわい。イスラム教を知らなかったらイスラム教がこわい。良く知らないからこそ、ヒジャブをからかって引きはがす。やった子は、無意識に、自分とあまりに異なるものを、排除しちゃったんだろうね。未知のことは、できるだけ遠ざけたいのが人間だ。その反応自体は悪い事じゃない。知らない事なら、知ればいい。でもな、ハルよ<知らない>って、ときどき攻撃する事につながるんだ。こわいからって、だれかを傷つけるのはーどうだろうね」

しるために出来る事は
直に触れてのぞき込む事

一人自分たちと大きく違う転校生が入った事で
ぎくしゃくするクラス
「ぼく」がイライラしたり悩みながら
友だちになっていくのが
ストレートなメッセージ性を感じるけど
読み手も一緒に考える良書

校長の最後の挨拶一部

一人ひとりちがうこどもたちを支え、生き抜く力を与えるために学校があります。ですので、そこをご理解いただけない方はどなたであっても、どうぞ本校からご退出いただくということで、ひとつ、よろしくお願いいたします。

壮快!
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最終更新日 : 2020-02-08

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