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小学2年生国語「スーホの白い馬」授業支援ブックトーク テーマ「世界に広がる昔話」 

毎年2年生国語「スーホの白い馬」に入った頃、昔話のブックトークをする。
目的は色々な国の昔話を読んでみよう、ということで。
教材となっている「スーホの白い馬」の描かれるモンゴルの草原の暮らしがイメージ出来るような本も見せる。
また、昔話は口伝えの物語なので、その土地によって登場人物や内容が変わりながら伝わっていったことなど、
例として見せるのは日本の「ふるやのもり」韓国の「とらとほしがき」バングラディシュの「馬のたまご」


ふるやのもりととらとほしがきはほとんど内容は同じ
オオカミがこわがるのがふるやのもり、虎がこわがるのが干し柿
ふるやのもりの話をするのはお爺さんお婆さん
ほしがきの話をするのは泣く子どもをあやすお母さん
馬のたまごは、ちがう所も多くあるが、後半は同じ展開。
息子のために馬の卵を買おうと市場へ行った父親ハンダがだまされて白く塗った瓜を買うのだが、
帰り道、卵を道ばたにおいて小魚をとっているとき
キツネが卵にぶつかって割れてしまう。逃げるキツネを卵から馬が生まれたと勘違いした父親、追いかけるが逃げられ大きな家の納屋に泊まらせてもらう事に。
その家の父息子の会話でトラより恐ろしいきりさめ、という言葉を聞いた家の周りをうろついていたトラは、すっかりこわくなるが、動く物がいると外を覗いたハンダはさっき逃げ出した子馬に違いないとトラにとびのる。

日本にはトラがいないからオオカミになったのだろうと思う。こういう発見も面白い昔話。

以下シナリオ
モンゴルってどこか知ってる?って問いかけで紹介するのは
「1日10分でせかいちずをおぼえる絵本」
「モンゴル大草原」
この本を書いた人は、昔ながらのモンゴルの草原の暮らしを世界中に伝えたいと沢山絵本を書いていて、絵の中にモンゴルの人の暮らしや道具が沢山書かれていて絵を見るだけでもモンゴルの草原の暮らしが伝わってくるんですよ。スーホーが暮らしていたのはこんな草原の暮らしでしょう
モンゴルは昔周りの国を攻めて大きなモンゴル帝国を作った事があります。日本にも責めてきた事があるんですよ。
今ではビルも沢山建つ都会があって、でも草原ではスーホも出たような競馬大会があるお祭りが今でもあるそうです。
そして今も草原で羊をかって暮らす人たちもいます。
こちらはそんな今のモンゴルがわかる本
『世界のともだち モンゴル』 
この子は12歳の男の子。蘭小にもいそうですぐお友達になれそうな感じだよね。こんな広い広い草原でスーホと同じように、羊や馬を飼って季節ごとに別の場所に移動しながら暮らしています。
スーホとお婆さんも住んでいた丸い家、その中がどうなっているかとか、
スーホのお話に出て来たような競馬の様子ものってますよ
料理の写真や、学校の様子もありましたよ。国語の授業が紹介されていましたが私が生徒だったらすごいドキドキするってびっくりな授業でした。
 
教科書にある、「スーホの白い馬」、
教科書と同じ、モンゴルに伝わるお話を大塚勇三さんが文字にした絵本です。絵を描いた人は「赤羽末吉」という昔話の絵を沢山描いている人で教科書とはちょっと違った感じで読めるかもしれません。

このお話は馬頭琴という楽器がなぜ出来たか、という昔話ですね。馬頭琴はモンゴルで作られた楽器です。





馬頭琴がなぜ作られたか、と言うお話は、モンゴルにはもう一つあります。
モンゴルの人たちにとっては、こちらのお話の方が有名なんだって。
『天馬ジョノン・ハル』

むかしむかしモンゴルのゴビに、ナムジルという若者がいました。ナムジルはふるさとを離れて遠いハンガイというところに、兵士になってでかけました。そこで、グンジドと言う娘を一目見てたちまち好きになりました。
けれどもナムジルは役目が終わるとふるさとに帰らなければなりません。
別れのとき、グンジドはナムジルに黒い馬を送りました。「この馬に乗って私に会いに来て」と。
この馬は不思議なすばらしい馬でした。遠く離れても、大好きなグンジドに一晩のうちに会いにいき、夜明け前に帰ってくる事が出来るのです。
ナムジルの家の隣に、意地悪な娘が住んでいました。この娘もナムジルが好きでたまりませんでしたが、ナムジルの心がグンジドの事で一杯なのが悔しくてなりません。意地悪な娘は、黒い馬に翼がある事に気がつきました。「あのつばささえなければ」

昔話にはどこの国でも日本の鬼とか山姥みたいなこわいものがでてきます。
モンゴルの昔話ではマンガスというバケモノがよく出てくるそうです。どんな怪物かな?
『ゴナンとかいぶつ』

桃太郎にちょっとにてるなあと思いました。
小さいのにとっても力持ちのゴナン
あるとき恐ろしい怪物マンガスが村を襲い、宝物や牛や羊を奪っていったのです。これをみたゴナンはいいました。
「マンガスをやっつけにいく」
この後ゴナンは大変な道を乗り越えて、マンガスと戦います。
この戦いが、なんかねすごくスポーツなの。そこに私はちょっとびっくりしました。


昔話は世界に広がり繋がり合っています。他の国のお話にはどんなお話があるのでしょうか。紹介していきますね
モンゴルのお隣に中国と言う国があります。聞いた事あるかな。私たちが今使っている文字は中国からきたんですよ。

中国の昔話で教科書では『王さまと九人のきょうだい』が紹介されています。


わがままで乱暴な悪い王様を九人の兄弟がそれぞれの不思議な力でやっつけるお話ですよ。
この九人不思議な生まれ方をしましたよ。子どもが欲しいと願うお婆さんの前に現れたお爺さんは、一粒飲めば子どもが一人生まれる、というクスリを9つくれました。お婆さんはなんと全部いっぺんに飲んでしまったので、9人の子どもが生まれてしまいました。こんなに育てられない、と泣いていると、またお爺さんが現れて、大丈夫、せわしなくても育つように名前をつけてあげるから、と「ちからもち」「くいしんぼう」といった変わった名前をつけてくれたのですが、この名前通りの力を持つ青年にそだちます。
どうやって王様をやっつけるのでしょう

日本の昔話『ねずみのよめいり」聞いた事ありますか?

ネズミのお父さんとお母さんが世界一の娘には世界一偉い方と結婚させたいと、誰が一番偉いか探してあるく物語です
これ中国の昔話として見つけました
『ねずみのおよめいり』


タイトルも同じですが内容もそっくりです。お父さんが可愛い娘に誰よりも強い婿を捜そうとするお話です。
でもなんかちょっと違うの。違いを探してみてね
アイヌって聞いた事ある?北海道に昔からいた人たちでその人たちの昔話にもちょっと似た話があります。一番偉いのはだれ?って子どもがお父さんに聞いていきます。

おおかみの子が氷の上でつるんところんだ。子どもはお父さんに聞きます。
どうして転んだの?
お父さんはオオカミより氷が偉いからだよ、と答えます。
でも氷は溶ける。それはお日様が偉いから。
でもお日様は雲の向こうに隠れる。それは雲が偉いから・・
さあアイヌの昔話ではだれが一番偉いんでしょう



もう一つ中国の昔話(これは朗読風に)
『ロンポポ』

ある日おかあさんがおばあさんの誕生日のお祝いに出かける事になり、3人の娘達は留守番をする事になりました。「今夜は帰らないから鍵をしっかりかけるんだよ」といって出かけました。やがて、近くに住んでいるとしとった狼がお母さんが出かけるのを見ていて、暗くなるとお婆さんの姿をして家にやって来て戸をとんとんと叩きました。
一番上のシャンが、鍵をかけたままききました。〜「おばあちゃん入って!」

思い出したお話ありますか
 子どもだけが留守番している所にオオカミが変装して来る所、七匹のこやぎ、にもにてるよね。
オオカミと子ども達の会話は、赤ずきんとオオカミの会話にも似てましたね。みんなが知ってる赤ずきんはドイツに伝わる昔話ですが、フランスという国ではちょっとちがう赤ずきんが伝わっています。なんと日本の昔話「三枚のお札」のお話とそっくりの場面が出てきますよ。


 次は韓国の昔話、韓国の昔話には虎が良く出てきますよ。
さいしょに見せた「とらとほしがき」もそうだったでしょ
『あずきがゆばあさんとトラ』


畑で働いていたおばあさんを食べようとしたトラ。おばあさんは「この小豆が実ってから、小豆粥を一杯食べるまで待っておくれ」と頼みます。トラは小豆粥も食べたくなったので「小豆ができるころにまたきて、捕って食ってやるからな」と帰っていきました。秋になって小豆ができ、小豆粥を作ったおばあさん、トラに食べられてしまうと思うと、悔しくて悲しくて、しくしく泣きました。
そこへ、卵が転がってきて、「私にいっぱいくれたら助けてあげる」といいます。小豆粥を食べた卵は、かまどの灰の中に隠れます。お料理で火を使った後燃やした物の残りかすがたまったところがあるのね。その中に隠れました。つぎにやってきたのはスッポン。スッポンも小豆粥を食べると水瓶の中に隠れます。おばあさんが泣いていると次はうんちがべちゃべちゃやってきて・・・
なんだか「さるとかに」のお話ににてますね
こうやって次々いろんなものがやってきてはおばあさんの小豆粥をもらってどこかに隠れます。トラは最後にやってきますよ。どうなるのでしょう

最後にアフリカのお話を紹介します。
アフリカって、どんなイメージ?
動物が沢山いるところと言うイメージありますか?
ライオンとかシマウマとかきりんとか、日本にはいない動物が沢山出てきます。アフリカはとってもひろくて沢山の国があります。やっぱり同じ話が地域によってちょっと変わって伝えられていますよ。
『ごちそうの木』『ふしぎなボジャビの木』


この二つのお話は元は同じだと思います。
『ごちそうの木』の内容少し見てみましょう
雨がずっと降らずにおなかをすかせた動物達の前に、おいしそうな実を付けた木がありました。でもどうやってもとることが出来ません。賢い亀に聞いてみようと、象と水牛が聞きにいきます。亀は木の名前をいうと実を落としてくれると教えてくれました。木の名前は「ントゥングル・メンゲニェ」
ところが帰り道象が転んでしまって名前を忘れちゃったの。それで今度はキリンとしまうまとサイが聞きにいって今度は忘れないように「ントゥングル・メンゲニエ、ントゥングル・メンゲニエ、ントゥングル・メンゲニエ、」ってうたうようにして帰ったのね。それなのに、ほんのちょっと残っていた葉っぱを見つけて道草しちゃったの。そしたらねやっぱりわすれちゃったんだよね。で又他の動物が行くんだけどね。このお話どうなると思う?
ところでみんなは木の名前覚えてる?

もう一つアフリカの昔話
「しんぞうとひげ」


アフリカの昔話はお話を始める時に話す人がパウカー(始めるよ)、といったら聞く人がパカワー(はーい)ではじまるそうです。
そうして
「きょうのはなしはこれでおしまい、気に入ったらもってきな。いらなきゃ海にすてとくれ」といっておわるそうです。
では「パウカー」出始めるのでみんなは「パカワー」って言ってね。
心臓とひげがばったりであってひげが心臓を食おうとした所まで読聞かせ

なぜ心臓がここにあって、ひげがここにあるのかというお話なんですよ。
「きょうのはなしはこれでおしまい、気に入ったらもってきな。いらなきゃ海にすてとくれ」


世界にはまだまだ沢山の面白い昔話があります
みなさんには、私がおもしろいから読んでみて、って思うお話を他の国からも選んできました。

今回の昔話リストを作成して子ども達に配りました。リストに載せた本はそのままクラスに配本します
27冊のせてあります。クラスの人数は18名
紹介された本を選んでもいいし、お話が似た本もマークをつけてわかるようにしているので
それを選んで読んでみるのもいいし
3×3のマスに入れてあるので、ビンゴにしてもいいし
選ぶ時も楽しいように。
昔話リスト
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