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『本好きの下克上 第一部兵士の娘Ⅲ』香月美夜


☆☆☆☆
内容(「BOOK」データベースより)
病に倒れたマインは一命を取り留めたものの、その「身食い」の影響は大きかった。完治はできないばかりか、治療には貴族が所有する高価な魔術具が必要という。再発までに残された期間は一年。それまでに家族の元を離れて、貴族と共に生きるのか、運命に身をゆだねるのかの決断を迫られてしまう。限られた時間の中で、マインは「本に囲まれて、本を読んで暮らすこと」を夢見て奔走するのだった。やがて、季節は流れ、彼女の世界が大きく動き出す出会いが訪れる…。少女の夢と家族の愛が試されるビブリア・ファンタジー。大増ページで贈る、感動の第一部完結編!短編集+書き下ろし番外編×2本収録!
このファンタジー
読むとほんとに心がリラックスする
マインを取り巻く人たちの愛情が心地いい
物語も面白いし。「身食い」なんて完全なファンタジー要素と物作りの面白さとの兼ね合いがいい。

ギルド長の孫娘フリーダも同じ病気で、ギルド長は金に任せて貴族から壊れかけた魔術具をいくつか購入して命を保っている。マインは死にそうになった所フリーダにその魔術具を使って助けられる。ただし生き延びた命の期限は1年。マインはお礼に、カトルカールのレシピをフリーダの料理人イルゼに教える。この世界では砂糖は貴重でお金持ちか貴族のもの。だからお菓子の料理法もあまりない。
マインが現代で当たり前に知っている知識は大きな利益を生み出すものでそれを武器に交渉を進めていき物語は動いていく。シャンプーリンス代わりのリンシャン、髪飾り、紙、料理。ギルベルダ商会の主人ベンノはマインを取り込めばうまく商売を広げていける、と利用もするけど、愛情も深くて、その辺のバランスもいい。ベンノの補佐のマルクも執事然とした冷静でやっぱり愛情深くて。
ギルド長とベンノの反目も端から見ると面白い
ベンノはとことんギルド長を嫌っているが、ギルド長はベンノが思う程嫌な人ではなさそうで商業ギルドの安全を考える故だったりする。
7歳の洗礼式で初めて神殿に入り、そこに図書室がある事を知るマイン。
そこで繰り広げられる祈りのポーズがおかしすぎると、だってあのグリコのポーズだから、マインは笑いをこらえすぎて立ち上がれなくなり、神官に抱き上げられて救護室へ。
図書室の本が読みたいマインは、神殿関係者になるため巫女見習いになりたいと神殿長に直訴
身食いは体の中野魔力が暴れる状態
魔術具に魔力をうつす事で自分の力を制御出来る。貴族は魔力があるが、魔力の弱い子が神殿に預けられる事も多い。
強い魔力を持った身食いは神殿にとってかなり必要な状態。
ベンノはマインが貴族のいいように取り込まれないよう、
マインのこれから生み出す利益を守り、通いで、体力のいる仕事をしなくても良いよう契約に立ち回る。

マインを守り、商売人として修行を始めたルッツもとてもけなげで可愛い。
忘れそうになるけどルッツはまだ7歳。
マインのレシピでレストランを思い立ったベンノのこれからも楽しみ

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