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『ぼくだけのぶちまけ日記』スーザン・ニールセン


☆☆☆+
兄のジェシーがいじめられていることは知っていた。でも、まさか父親の銃を持ち出して事件を起こすなんて……。13歳のヘンリーは心の傷を抱え、引っ越した町でひっそりと暮らしはじめた。なのに、プロレス好きの友だちや、世話好きな隣人が放っておいてくれない! 残された家族の叫びと希望を描く、カナダ総督文学賞受賞作。
主人公のヘンリーは赤毛でそばかすのあるぽっちゃり体型の13歳。
実はストレスで太っているのだけれど。
毎週精神科医にかかっている。担当は白髪まじりの髪をシュシュで束ねているセシル
ヘンリーはセシルに渡されたノートに、毎日日記をつけ始めた。

日記から、ヘンリーが引っ越してきたばかりであること
兄のジェシーがいじめられていて事件を起こし自殺
ジェシーは被害者でもあるけれど、加害者。
それが原因で、家族は地域にいられなくなり
母親は二人と離れて母親の両親のいる地域で病院に入院中
母親が自分たちと一緒に来てくれない事にも
辛い気持ちを抱えている
ヘンリーは古いアパートで父と二人暮らし。
その父も、精神安定剤をのみながら
二人にの会話に兄はでてこない
日記にはそんな少年の心のうちがぶちまけられていく。

犯罪加害者家族、自死家族
残された家族の苦しみが
怒りとともにはきだされる。
父も母も、ヘンリーも
皆が自分の責任を強く感じて苦しみから逃れられない
父さんのライフルでおきた事件
事件の4週間前兄におきた出来事をその時一緒にいたヘンリーがだれにも言わなかった事。
被害者が、ヘンリーの親友ジョディの兄だったこと
それでも
新しい生活では
良い隣人、友人に恵まれて
救われていく。
特に親友となるファーリーの存在に。
事件を知ったとたんに攻撃してくるような人達ばかりではないと
希望を見せてくれる

同じアパートにすむ女性カレンがヘンリーに言った事

「ずっと消えることはない。でも抱えて生きていく方法を学ぶことはできる。」

命は取り返しがつかない。
消える事のない後悔や悲しみを抱えながら、
それでも残されたものが前を向いて生きていけれるように
世界が優しいといいなあ


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