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『司書のお仕事2』大橋崇行


司書課程に在籍し、司書資格の取得を目指す大学生と、それを志望する高校生は、非常に多く存在する。しかし、それら学生の大半は、司書をカウンターに座って本の貸し出しをするだけの「楽な仕事」、あるいは公務員としてある程度の収入を得られる「安定した仕事」だと考えている場合が多く、知力と体力とを駆使し、きわめて多忙をきわめる現実の業務については、なかなか想像がつかないようだ。要因のひとつとして、司書資格の入門書は大学の司書課程で学ぶ学生に向けた専門書が多く、一般向けの書籍があまり見受けられないことが挙げられる。
本書では、実際に司書として働いている方々を監修者として、通信課程を含む大学で司書課程の受講を考えている高校生、大学生、社会人の読者と、司書という仕事に興味を持っている読者とに向けて、司書が実際にどういう仕事をしているのかをストーリー形式でわかりやすく伝える1冊となっている。

(あらすじ)
公務員試験を突破して味岡市の職員に採用された稲嶺双葉(いなみね・ふたば)は、味岡市立図書館で司書として勤務していた。
図書館には様々な雇用形態が有り、専従職員として働けることが如何に幸運なことなのかを知る。
「狭き門」をくぐり抜け図書館員になれる人数は年々少なくなっている。
図書館での多岐に亘る仕事から、実際に働く司書の姿が見えてくる……。
司書という仕事のガイド本だけれど
小説仕立てになっているので楽しんで読める
司書に興味のある若い人だけでなく
多くの人に読んでもらいたい本
図書館について知る人、関心を持つ人が多い程、地域の図書館は機能しやすいと思うから

蔵書点検のことや除架や除籍の作業のこと
展示のアイディア出しや
委託契約の職員に契約された事意外の仕事を頼めない事や(派遣と委託の違い)
正規司書採用の少なさ
2019年にできた「視聴覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律」(読書バリアフリー法)についてや
資料のデータベース作成と著作権の事
図書館でボードゲームやTRPGを収集ことについてや
地域連携事業
年末や年度末にやって来がちな大量の寄贈図書の処理について
幅広く紹介されていく

議員視察では
AV資料閲覧コーナーで、議員に
「図書館なんて無料貸本屋みたいなものなんだから、もっと利用者が増えるように、新しい栄華をどんどん入れればいいじゃないか」
と言わせたり
他の議員に「行政支援レファレンス」について説明させたり

読んだら図書館って色んな事やってるんだなって感じてもらえそう

1931年〜1945年満州国に入植した人々についてまとめる展示を企画し、調べていた智香さんの言葉
「図書館がどういう機能をもっているか、図書館でどういう調べ物が出来るかを示すのは司書の仕事」(183)

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