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『月曜日の抹茶カフェ』青山美智子


☆☆☆
川沿いの桜並木のそばに佇む喫茶店「マーブル・カフェ」。
その「マーブル・カフェ」が定休日の月曜日に、1度だけ「抹茶カフェ」を開くことに。

ツイていない携帯ショップ店員と愛想のない茶問屋の若旦那、妻を怒らせてしまった夫とランジェリーショップのデザイナー兼店主、恋人に別れを告げたばかりのシンガーと実家の祖母と折り合いが悪い紙芝居師、時代に取り残されたと感じている京都老舗和菓子屋の元女将と自分の名字と同じ名前の京菓子を買いにきたサラリーマン……。


この縁は、きっと宝物になる――。


人は知らず知らずのうちに、誰かの背中を押していることに気づく、
一杯の抹茶から始まる、東京と京都をつなぐ12ヵ月の心癒やされるストーリー。

『木曜日にはココアを』のおなじみのメンバーも登場するシリーズ続編です。
続編、とあるけれども、こちらから読んでもOK
実際私は「木曜日には〜」は読んでいない

人の縁を描いた物語

文字フォントが大きくてさらさらっと読んだ
前に出てきた人の物語が次の物語で始まる、といいった形の連作短編
ちらっと出てきた人の、ちょっと深い一面を次ぎに読めるのは楽しい
短いお話が多くて、京都と東京を舞台に若い人から年を取った人まで
色んな人がでてくる

結婚二年目の妻とのけんかにおろおろして仲直りのお茶を飼いに行こうとするひろゆきさん
ハンドメイドの下着を売る店を経営するヒロコさん
結婚でカナダへ行く事になっていたのを直前でやめる社会人になってもギター一本もって歌う29歳の佐知
佐知の友人で和菓子屋の娘光都
光都のおばあちゃん
脱サラして古本屋を営む吉原さんと奥さんの富貴子さん
初めての彼女に1か月で振られてしまったタカハルくん
まだまだたくさん。

表題作「月曜日の抹茶カフェ」は一番最初の物語で
携帯ショップで働く26歳美保の胸の奥で甘いアイスが溶けるみたいな気持ちを抱かせる青年との出会いが描かれる。
1月のシフトが変則で休みなのに早番出勤してしまって
前にチェックしていたダウンジャケットを飼おうと洋服屋に寄ったら売り切れで
ファーストフード店に入ったらケチャップで袖を汚し、とついてない。
お気に入りのマーブル・カフェに向うと定休日
ところが、抹茶カフェ、として今日だけやっているとかで、中に入るとたぶん5つくらい年上の和装の男性がカウンターに入っている
今日の運の悪さをつぶやくと
彼は「運、ぜんぜん悪くないですよ」と言う

見方を変えると世界くるっとひっくり返る事あるよね
アンラッキーが素敵な人との出会いを生んじゃってるわけだし。

和菓子屋「橋野屋」のいじっぱりなおばあちゃんの話「夏越の祓」が良かった

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