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ブックトーク・・・中学生対象

中学校で一学年1時間ずつブックトークと貸し出しを組み合わせたプログラムを実施した。
ブックトークは約35分、貸し出し15分。
一学年50人~60人
ブックトークとしてはかなりの大人数だ。
多目的室というかなり広い教室を使い、
絨毯をしいた上に生徒を座らせ、ブックトークを行う。
その後ろのスペースでテーブルの上にジャンル別に表紙を見せるようにして本を展示。
本は農業用でよく使っているコンテナに15箱程度を選書し持っていった。
今回の貸し出しは、冬休み読書用の長期貸し出しで、
始業式前日までの返却期限とした。
ほとんどの生徒が楽しそうに興味深そうに本を選び借りる様子は
とてもうれしい。(もちろん強制ではないのでクラスに4~5人は借りない生徒もいます)
ブックトークを聞いて、
展示されたいろんなジャンルの本をみんなで見る、という雰囲気が、
何か読もうかな、と思う心を刺激するのではないかと思う。
もちろん、勢いで借りてしまって、そのまま開かれることがない、なんてことも
あるのかもしれないが、こういう大人からの働きかけで
子供たちの中に眠っているかもしれない本に向かう興味関心を引き出すこと
これが、定期的に行えるようになると
子供たちへの読書を広げる活動としてはかなり有効なのではと思う。
こちらから、提案をし続け、
前前年度は3月に1年生のみ。
前年度は3月に、1・2年生に。
そして今年度は全学年に。
少しずつ学校の先生たちに理解してもらってきているような気がする。
今まで2回は私がブックトークをやっていたが、
今回全学年対象となって、
スタッフ3人で担当を振り分けた。
私が担当したのは2年生。
テーマは
装う
“装う”という言葉には
“着る”という意味と
“見せかける・ふりをする”という意味がある。
今回は"見せかける・ふりをする”という意味での本が中心。
以前考えていた仮面というテーマのブックトークを考え直したものだ。

1冊目は"着る”という意味から
日本ビジュアル生活史 江戸のきものと衣生活日本ビジュアル生活史 江戸のきものと衣生活
(2007/06/23)
丸山 伸彦

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とてもビジュアルで江戸の暮らしの様子がよくわかる。
角隠しや綿帽子、外出時の帽子だったんですって。


この後はすべて“見せかける・ふりをする”という意味での紹介

自然界には自分の生存のため、子孫を残すために
他の生き物や植物とそっくりだったりするものがいろいろいるようです。
忍者生物摩訶ふしぎ図鑑(生きもの摩訶ふしぎ図鑑シリーズ) (「生きもの摩訶ふしぎ図鑑」シリーズ)忍者生物摩訶ふしぎ図鑑(生きもの摩訶ふしぎ図鑑シリーズ) (「生きもの摩訶ふしぎ図鑑」シリーズ)
(2009/12/23)
北村 雄一

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見開き2ページで1種類の生物について書かれている。どこからめくってもよし、な1冊。


人にも、見せかけたり、ふりをしたり、することありますね。
自分自身を偽り、装って生き抜こうとした人を描いた5冊を紹介。
“文学少女”と死にたがりの道化 (ファミ通文庫)“文学少女”と死にたがりの道化 (ファミ通文庫)
(2006/04/28)
野村 美月

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「人間失格」がモチーフ。ミステリーとしても面白いし、キャラクターの魅力もいっぱい☞関連記事


次は桐谷修二という着ぐるみをかぶってキャラクターを演じ高校生活を軽~く乗り切ろうとした男の子の物語。
野ブタ。をプロデュース野ブタ。をプロデュース
(2004/11/20)
白岩 玄

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いじめられっ子となった転校生を修二は人気者へとプロデュースしていく。うまくいったプロデュース。ところがラスト物語は意外な結果へと転がっていく。まだ21歳の著者初デビューのこの作品、芥川賞の候補にもなった当時話題の作品


次は、固い殻をかぶり、学校という世界で生き延びようとした中学2年生の女の子の物語。
非・バランス非・バランス
(1996/06/10)
魚住 直子

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主人公の少女は小学校のときひどいいじめにあっていた。
学区の違う中学へ入学して、彼女は決意するのだ。
1、クールに生きていく
2、友達はつくらない
2年生になった今、だいたいうまくいっている、と言う彼女。
けれども、傷はちっとも塞がってはいなかったの。
いじめられていたときの夢を見て汗びっしょりになって目が覚める。
万引きの快感に酔ってしまう。
自分をいじめていた子に無言電話を繰り返す。
この少女が、ある出会いと事件を通して、
辛いことから逃げないで対決するまでがえがかれている。
辛いこと、いやなこと、誰でもあるよね。
この物語は、そんな気持ちをちょっと救ってくれて、
元気をもらえる、そんな物語。

次は、ある人に成り済ましてしまったことで、絡まってしまった恋を描いた作品
蒼空時雨 (メディアワークス文庫)蒼空時雨 (メディアワークス文庫)
(2010/01/25)
綾崎 隼

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ある夜、零央はアパートの前で倒れていた紗矢を助ける。
どこにも行くところがない、と言う紗矢はその日から零央のアパートに居候を始める。
1ヶ月が経って紗矢は、こんな告白を・・
両親を小さいときに失い、施設で育ったこと、
小学、中学とずっといじめられ続け、高校受験も失敗し、
25歳になった今、帰る家も、お金も失って、
死のうと思ったこと。
そのとき本当に死ぬ気なら、死ぬ前に一度だけがんばってみようと思ったのだと。
中学のとき自分を助けてくれた初恋の人舞原零央に会いたいと。
そうして居場所を突き止め、待ち伏せをしていたのだと。
ここから愛の告白場面を朗読。
そしてそれに答える零央の言葉は
「俺はたぶんお前のことが好きなんだと思うよ」
そのとき、ドアが開き、
「朱利先輩、」と入ってきたその人こそが本物の舞原零央だったのだ。
紗矢は部屋を間違えたのだ。
紗矢が告白していたその人の名は朱利。零央の高校の1年先輩だ。
さて、この恋、どうなるのでしょう・・
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次は1日で10歳歳をとったつもりになって人生を生きた少年の物語
100歳の少年と12通の手紙100歳の少年と12通の手紙
(2010/10/21)
エリック=エマニュエル・シュミット

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不治の病の少年が、病院で出会ったボランティアのおばあさんの助言を受けて
1日に10歳歳をとるつもりで毎日を見つめ、神様に手紙を書く。
彼は、恋をして、けんかして、別れて、人生について、生きることについてかれなりの答えを見つけ、
130歳まで生きて、死にました。☞関連記事

次に紹介する7冊は
他の人になってしまう、他の人を装わざるを得ない状況になってしまった人々を描いた作品。

まずは、家族中が入れ替わってしまう、という大変な状況になってしまった一家の物語
シャッフルシャッフル
(2010/09)
しんや ひろゆき

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おじいちゃんと、お母さん、お父さんに4人の子供と老猫。
おじいちゃん⇔ぼく(13歳)
お母さん→お父さん→お姉ちゃん(15歳)→弟(8歳)→お母さん
妹(0歳)⇔老猫
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もし、お母さんやお父さんと体が入れ替わっちゃって、君たちの代わりに
明日母さんやお父さんが学校に来ることになっちゃったらどうなると思う?
47歳さえないサラリーマンのパパと初めてのデートを約束したばかりの16歳の娘、小梅が
入れ替わっちゃった物語
パパとムスメの7日間パパとムスメの7日間
(2006/10)
五十嵐 貴久

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文章がとても楽しい感じなので、
小梅とパパが退院して、お風呂にはいる、ってことに直面したシーンを朗読。
嫌々ながら行かされる中身はパパの初デート、
大事な新開発の商品の会議に出席する小梅。
楽しくて、一気読みの面白さ!

次は入れ替えものでもぐっと大人な物語を。
秘密秘密
(1998/09)
東野 圭吾

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小5の娘もなみと妻の直子ののったバスが事故を起こし、
病院に運ばれたが、直子は死亡。
悲しみの葬儀の後、もなみは奇跡的に意識を回復。
ところが中にいたのは、妻の直子だったのだ。
退院して、表面上は娘と父の二人暮らし。
でも、もなみは体は娘だけど、心は妻なんだよね。
このままで二人の暮らしは続いていき、
もなみは中学、高校、大学と進みおとなになっていき、
そんな中で深い深い秘密が生まれてきます。
ラストその衝撃的な秘密に気がつく私たち読者と
夫平助。
私は、このラスト、とてもとても胸が痛かったな。
みんなはどう思うんだろう・・

次は、時をこえて、歴史上の人物の人生を生きることになってしまった高校生の物語。
君の名残を君の名残を
(2004/06/15)
浅倉 卓弥

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友恵と武蔵は幼なじみで仲良しの高校2年生。
一緒に学校から帰る途中落雷に遭い、時を超えてしまう。
友恵は駒王丸という少し年下の少年に助けられ、彼の住む館で暮らすようになる。
月日が経ちやがてお互いに惹かれ合い、
駒王丸は友恵にプロポーズ。
嬉しい気持ちで受けた後の駒王丸の言葉。
「年があければ元服し、義仲となる。」
友恵は詳しいことは覚えていないが、
義仲は後に義経に滅ぼされる運命であることを知っている。
喜びの後の衝撃。
「これから二人で歩く道は、死への一歩一歩ではないか」
それでも、一晩泣き明かした朝、彼女は決心するのだ
「私は、私の駒王丸を守ってみせる。
義仲を死なせはしない。歴史の通りになんかさせない。
そのためだけに、彼の妻になる。私は、巴となる」
一方、武蔵は五条大橋で義経と出会っていた。
平家物語を下敷きにしたドラマチックな物語。

次は読み手が、あの織田信長になりきって読む本。
織田信長 (名将の決断)織田信長 (名将の決断)
(2010/10/06)
オフィス・イディオム

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ゲームブック
信長の人生のその時々の決断がクイズになっていて、
彼と同じ決断を下せば天下統一に向かっていける、という本。

自分の中に何人もの人格を生まれさせてしまう、という病気があるそうです
24人のビリー・ミリガン〈上〉 (ダニエル・キイス文庫)24人のビリー・ミリガン〈上〉 (ダニエル・キイス文庫)
(1999/10)
ダニエル キイス

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24人のビリー・ミリガン〈下〉 (ダニエル・キイス文庫)24人のビリー・ミリガン〈下〉 (ダニエル・キイス文庫)
(1999/10)
ダニエル キイス

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30年ほど前、アメリカで罪を犯した一人の青年が裁判を受けた。
ところがその裁判の中で、彼が多重人格者であることが認められ、
治療を条件に無罪になる。このことがきっかけで、多重人格、ということが世界に広く知られるようになったのだが、この本は本人、家族、被害者、彼を診た精神科医などに取材し、
書かれたノンフィクション。

この多重人格をモチーフに描かれたホラーを最後に紹介
ISOLA―十三番目の人格(ペルソナ)ISOLA―十三番目の人格(ペルソナ)
(1999/12)
貴志 祐介

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20歳のゆかりは高校2年生の千尋が多重人格者であることに気づく。
なぜ素人のゆかりがそんなことがわかったのかというとゆかりは
人の感情や心の声が聞こえる、という特殊な才能の持ち主なのだ。
やがて、千尋を虐待していた養父やいじめていたクラスメイトが次々と死んでゆく。
千尋の中に13番目に現れた不気味な人格イソラ。
臨死体験や体外離脱を盛り込んだ、イソラについての衝撃の事実。
怖いものが苦手、な人にはおすすめしません。

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