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「終わる世界のアルバム」 杉井光

終わる世界のアルバム終わる世界のアルバム
(2010/10)
杉井 光

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☆☆☆
内容(「BOOK」データベースより)
なんの前触れもなく人間が消滅し、その痕跡も、周囲の人々の記憶からも消え去ってしまう現象が頻発している世界。そこでは、いつの間にかクラスメイトが減っていき、葬式や遺書は存在せず、ビートルズが二人しかいないのが当たり前だった。そんな世界でぼくは例外的に消えた人間の記憶を保持することができた。そしてぼくは気がつく。人が消えていくばかりの世界の中、いなかったはずの女の子がいつのまにかクラスの一員として溶け込んでいることに?。
僕は両親とも消えてしまい幼なじみの莉子の家で食事をとっている。
僕の趣味は写真。たった一人の写真部。
写真に撮った人間だけを僕は覚えている。
その部活の顧問の先生も突然消滅してしまい、消滅後は彼など初めからいなかった世界になっている。
消えた人にまつわる何もかもが忘れられてしまうのだ。
そんな世界が淡々と描かれる中、僕は一人の女の子が教室に増えていることに気づく。
僕の心をざわつかせる少女奈月。
周りのクラスメートは一人増えたことに気づかない。
ずっといたという。
けれども、その女の子の名前に記憶はあるものの、他のことは何も思い出せない。
なぜ奈月が存在するのか、奈月と僕との関係は、
その謎に最後まで引っ張られる。
あまりに淡々とその世界を受け入れているような僕に今ひとつ感情移入ができなかったのだけれど、
最後は切ない。奈月の気持ちも、ようやく気がついた僕の気持ちも。
それにしても、このままのラストで、
僕の世界はどうなるのだろう・・人が次々消えていって、それに付随するものも消えていって・・終わるしかないじゃない
だから、読後がこんなに寂しいのか・・・


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