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小学校2年生ブックトーク『レオ=レオニ』

国語で、スイミーを丁度やり終わったところで、授業時間にブックトークと読書の時間。
2週間教室貸出。

ブックトークシナリオ
こんにちは
国語で『スイミー』勉強してますね。今日はスイミーを書いた人、レオ・レオ二さんの本を紹介します。
スイミーを読んでどんなかんそうをもったかな?
スイミーは、レオがかいた4冊目の絵本です。この物語は、レオが実際に見た魚の行動から生まれたんだって。
レオがお休みで、アメリカのある島に行ったとき、海で小さな魚がいっぱい泳いでいるのが見えて、よおく見ようとしたとき、突然大きな音がなってね。すると小さな魚たちは、ある1匹を中心にして集まり、みんなで1匹の大きな魚の形をつくって、いっせいに海のそこに沈んでいったんだそうです。この出来事がレオの心に深く残って、数年後、「スイミー」ができたんだそうです。
レオは、若いときから絵本作家だった訳ではありません。ずっと広告とか雑誌のデザインの仕事をしていた人です。どうして絵本を書くようになったのかというとね。
ある日レオは5歳と3歳の孫と電車に乗っていました。孫たちが退屈し始めたので、たまたま持っていた雑誌をめくって、小さい子の気を引くようなことを言ってみたりしたんだけれど、青と黄色と緑でデザインされたページがあったときひらめいちゃったんです。
レオはページをきりとって、青と黄色と緑のぶぶんで丁寧に丸い形を作りました。(実際に雑誌を開き、青色の紙をみんなの前で手で丸くちぎってみせる)そして、語りはじめました。それはまごたちを喜ばせただけではなく、一緒に乗っていたほかの乗客もお話を聞いていたそうです。家に帰ってまごたちと一緒に絵本の見本を作ったそうですが、それをたまたま遊びにきて見た友人が、実はこの友人が子どもの本を出す人になったばかりでね、彼がこれを出したいと言い、それでレオは始めての絵本を出すことになったんだそうです。
『あおくんときいろちゃん』
あおくんときいろちゃんはいちばんのなかよしです。
ある日、あおくんは、きいろちゃんをさがして、   とうとうまちかどでばったりきいろちゃんにあいました。うれしくて、うれしくてうれしくて
みどりになっちゃいます。このあと楽しく遊ぶんだけどおうちに帰ると、どちらのパパとママも、「うちの子じゃないよ」っていうの。こまっちゃったね~どうなると思う?
レオが2冊目にだした絵本がちいさな尺取虫の物語
『ひとあし ひとあし』
この絵本は、自分で色をぬった紙を貼り付けて絵が作られています
物語は、尺取虫が鳥に食べられそうになったとき
「食べないで、ぼくは便利なんだよ。いろんなものの長さを測れるんだ」っていってこの鳥の尻尾の長さを計ることになりました。喜んだ鳥は尺取虫をのせて他の鳥たちの元へ運びます。
尺取虫は、いろんな鳥の色んなところをはかりました。
首の長さやくちばしの長さ。でもね、すごーく難しいものを測れっていわれちゃうの。測れなかったら、食べちゃうぞって。それは鳥の歌の長さを測れっていうんだよ。歌の長さなんてはかれるのかな?尺取虫はどうしたと思う?

『ひとあしひとあし』と同じ時期に作っていた絵本が
『はまべにはいしがいっぱい』
この絵本は、鉛筆で描かれているんだよ。
だからレオの絵本ではめずらしく白黒の世界です。
レオがこの絵本を描いているころに住んでたところは、海が見えるところで海岸は砂浜ではなく石の浜だったんだって。レオはこの石が大好きでたくさんの絵や写真を残しているそうです。
この絵本にはどんな石たちがいるのかな?(前半読む)
この後のページは言葉はなくて、色んな石がいっぱい描かれているのでどんな石があるかじっくりさがしてみると面白いよ。

レオの作品には石が描かれていること多いから他の作品見るときもよくみてみて。

レオの作品には主人公に人間は出てきません。そのかわり、尺取り虫や
のみ『ここにいたい!あっちへいきたい!』
この本2匹ののみが主人公なんだけどのみの姿は一度も見えません。こんな風に会話だけでお話がすすんでいくんだよ。
かえる『ぼくのだ!わたしのよ!』
カタツムリ、『せかいいち おおきな うち』
さかなな『さかなは さかな』
うさぎ 「うさぎをつくろう』『うあぎたちのにわ』
とり『6わのからす』『チコときんいろのつばさ』
カメレオン『じぶんだけのいろ』
きの葉っぱとちいさな虫『あいうえおの木』

こんな小さい生き物たちが多く出てきます。で一番多い主人公はネズミたちです。
こんなにあるよ
『フレデリック』
『アレクサンダとぜんまいねずみ』
『シオドアとものいうきのこ』
『みどりのしっぽのねずみ』
『おんがくねずみジェラルディン』
『ねずみのつきめくり』
『ニコラスどこにいってたの?』
『あそぼうよ』
『どうするティリー』『ティリーとかべ』
『マシューのゆめ』
『いろいろ1ねん』
『マックマウスさん』

ネズミを主人公にした一番最初の絵本が
『フレデリック』
このフレデリックもスイミーと同じに実際にレオが出会ったネズミから生まれたんだって。
アトリエに向かう途中の小路でネズミとちょっとの間見つめ合う、というできことがあったの。そのあとアトリエの棚に並べてあるレオにとっては大切な世界中から集めたものをみたときに、
「なんてやくにたたないものなんだろう」
って思った瞬間ことばがあふれてきたそうです。

「むかしむかしあるところに、小さなネズミがいました。
ほかのネズミ達は、冬のために、ナッツや木の実を集めているのに、彼は小石を集めていました。
なぜきみは小石をあつめているの?
不思議に思ったネズミが訪ねました。
いつかわかるよ、と彼は答えました。」
その数週間後、「フレデリック」の物語はうまれてきました

絵本ではどんなお話になってるかというと
冬に備えてのねずみ達は一生懸命食料を集めています
ただフレデリックだけは別。
みんながどうして働かないの?ときくと、
冬の日のために、おひさまの光や色やこどばを集めてるっていうの。それって役に立つのかなあ?
答えはお話の続きにあります


レオが自分の夢と重ねて描いたのが
『マシューのゆめ』
これは、初めて美術館に行ったネズミのマシューが感動して「絵描きになる!」って宣言して、作品が美術館に飾られるような絵描きになるまでのお話です。色がとってもカラフルで楽しい感じがして、色の魔術師って彼は言われたりするんだけれど、この絵本の絵を見ると本当にそうだなあって思いました。
太陽もおどってるみたいだよね。


ネズミを主人公にしてレオが描いた最後の作品になったのが
『マックマウス』さん  
町ネズミのティモシー
「ぼくってなんてハンサム」って鏡を見るのが大好きだったの。
ところが、ある日鏡を見ると
黒い服を着た変な奴が
びっくりしてにげだします。
にげてにげて、、なにがおこったんだ?どこへいけばいいんだ?
もう誰もティモシーだってわかってくれない。
その時、のねずみたちが、こわごわとティモシーを見ているのに気がつきました。
このあと、ティモシーはのねずみたちといっしょにくらすためのテストをうけることになりました。
 どんなテストをうけたんでしょう?
そしてけっかは?

電話中の落書きから生まれた絵本もありますよ。
電話が終わったので丸めてゴミ箱に捨てたそうですが、何か出来そうと感じてもう一度ひろってしわをのばしてみたら、フレデリックのときと同じように「ちゃんと歩くクロコダイル」ということばが生まれてきたんだって。そこから
『コーネリアス』をつくることが出来たんだそうです。
コーネリアスは、たまごから生まれたときから立って歩いてでてきたの。わには、はって歩くのがふつうなのにね。
彼はほかのワニが見たことのない物をみた
「僕には草むらのずっと向こうが見える」
他のワニは
「それがどうしたの?」
川で
「うえからさかなが見えるよ」コーネリアスがいっても
他のワニ達は「それがどうしたの?」
コーネリアスはおこって出て行くことに決めました。
さるに会いました。さるは逆立ちもしっぽでぶら下がることも出来て
コーネリアスはびっくりぎょうてん
「教えてくれる?」とコーネリアスが頼むとサルはいっしょに練習を助けてくれました。
とうとう逆立ちとしっぽでぶら下がることが出来るようになったコーネリアス。胸をはって歩いて帰ります。
仲間達は、どんな反応をするかのかな?

小さく切ったものをはり合わせて大きな形をつくっていく方法をモザイクと言うのですが、小さい物をたくさん集めて大きな物を作るというモザイクという方法にレオが夢中になったときがありました。その経験がこの作品になったそうです。
『ペツエッティーノ』
彼の名前はペツェッティーノ。
他のみんなに比べてとっても小さくて、だからね
自分はだれかの部分品なんだろうって思っていて、じゃあ、だれの部分品なんだろうって探しにいく旅に出ました。


こんなふうに探して見つかりません。ペツエッティーノはなにものなんでしょう?

レオの最後の作品となったのが
『びっくりたまご』
レオが84歳のときに描いた絵本で、病気で手をうまく使うことが出来ないのであつかいやすいクレヨンをつかっています。
レオは石が大好でこの絵本には全場面にいろんなタイプの石が描かれてます。
ほら見返しも石だらけ。さいごのページもね。
いしころじまに、3匹のカエルすんでいた。マリリンにオーガストに
いつも何処か面白い物を探しにでかけていたジェシカ。
ある日ジェシカは真っ白いまん丸い石を見つけて、転がしながらもってかえりました。ジェシカが見せると、何でもしってるマリリンが
「いしころじゃないわ。鶏のたまごよ」っていうの
何日かたつと、たまごから、四本の足で歩く長い、おそろしい生き物がはい出してきた。
「ほらね」マリリンが叫んだ
「おもったとおりよ。にわとりよ」
「にわとりなのね」みんなは声をあわせてさけんだ。
にわとりは、ふかくいきをすって うなり、びっくりしているカエル達を1ぴきずつ見つめると、小さなきしるような声でいった
「水はどこ?」
「まんまえよ」三匹はワクワクしてさけんだ。
これはレオニの作品の中でも、とってもユーモアがあってへんてこな会話がたのしい作品です。ワニとカエル達、この後どうなっていくのか、たのしみだね
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Comments







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お礼
勝手ながらブックトークの参考にさせていただきました!ありがとうございました。
2020-06-23-11:09 sion
[ 返信 ]
morinokaori
To sionさん
お役に立てたら良かったです
2020-07-20-15:21 -
[ 返信 ]